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年齢や経験ではなく、才能と姿勢で全てが判断される。そんな厳しくもフェアな世界。

2021/12/19 読書記録no.63「その気持ちを伝えるために」八木亜希子

元フジテレビのアナウンサーで、今はフリーで活動されている八木亜希子さん。
私がアナウンサーを目指しているとき、この仕事に対してや、言葉に対して何かヒントを得られるのではないかと、本屋さんで目に止まって購入したものです。

おそらく1番初めに読んだのは、4年前くらい。4年の月日を経て改めて読み返してみると、色々な発見がありました。

今日は、この本についてまとめていこうと思います。


本について

「BSフジLIVEプライムニュース」の看板キャスターである八木亜希子さんは、フジテレビに入社以来、言われて心に残った言葉をシステム手帳に書き留めていました。その25年間の手帳をもとに、書き起こしたのが本書です

新人から中堅へ、スターダムのなかから会社を辞める決断、そして業界から離れて米国にわたる決断。結婚の決断。アメリカに残って心理学の大学院にいくかどうかの決断、20代から40代という仕事をする女性がへなければならない様々な決断を気づきと成長をうながしてくれた様々な人々の「言葉」をたよりに綴っていきます。

2013年に初版が発売されました。今から10年近くも前です。

この本の中で、八木さんは「アナウンサーは記念受験だった」と話されています。アナウンサーを本気で目指していた私にとっては、当時なんか悔しいなぁと思ったことを思い出しました。でも今は、なりたい気持ちがまっすぐに叶うのではなくて、そういうのって巡り合わせで繋がっているんだろうなと思います。


印象的な言葉

沢山あります。ご了承ください。笑

p17 何の仕事でも、プロはいつでも、プロであることを求められて、またそう自覚して、振る舞わなければいけないものなんだと教えられた。
p35 今は何を目指すとか、何に向いてるとか、考えなくていいんじゃないかな?どんなに些細に見える仕事でも、絶対誰かが見ていてくれる。そう思って何でも120%の気持ちで一生懸命やってみたらどうだろう。今楽しかったら、次はもっと楽しくなるように、明日はもっといい日になるように考えていくこと。
p57 いつまでもいつまでも、慣れないで青臭く、葛藤していること。葛藤したうえで、納得点を見つけて、妥協すること。納得いかないことは忘れずに、何処かでそれを表現できる工夫をしたり、場所を見つけようと探し続けること。
p70 難しいことを優しく、優しいことを深く、深いことを愉快に、愉快なことを真面目に。
p91 司会は、色んな人を生き生きとさせるための仕事。どうすれば生き生きとしたものになるか、そのためにどう生き生きしてもらうか。適度な緊張感を持って、お互いに向き合う。そのために何をしたらいいかだけ考えれば良い。
p100 伝えることと、伝わることは違う。伝わらなければ意味がない。
p227 フリーになれば、周りが自分にできると思った仕事しか来ないし、応えられなければ終わるだけ。終わったからといって、縁とタイミングと向き不向きの問題だから、悲しむ必要もないし、自分に何かができれば、一つ一つの仕事の中でそれをきちんと示せていれば、きっと誰かが見ててくれる。それは同じ仕事かもしれないし、違う仕事かもしれない。または、自分で何かを生み出す力が出てくるかもしれない。フリーの世界は、老いも若きも、男性も女性も関係ない。
誰かが自分にできる、やらせてみようと思ってくれた仕事しか来ないということがよくわかった。応えられるかどうかは別の話。これからの自分次第。少しでも応えてみたいと思うなら、断る必要はありません。
年齢も経験も関係ない。その場における才能と姿勢で全てが判断される。そんな厳しくもフェアな世界がここにはある。
才能のあるなしは自分で判断できるものではないのだから、せめて一生懸命取り組む姿勢だけは認められるような努力をしよう。その上でダメなら、その時はそのとき。ゼロになる覚悟もしておこう。


まとめ

この本の中に出てくる言葉に、今の私はとても元気をもらいました。

フジテレビを退社してフリーで活動されている八木さんと、個人事業主として仕事をしている私。年齢や経験は全く違くても、個人として生きていくための考え方や意識の向け方には共感する点がいくつもありました。

私は会社員にはならずに、これからも個人で仕事をしていく予定です。これから先にがあるか分からないけど、今の私はそう考えています。

だからこそ、この本で学んだことを頭に入れながら仕事をしていきたいとつくづく思いました。

会社員でもフリーでも、どんな仕事についていても、ここに書かれていることはきっと大切なことです。

根っこの部分を見失わないように、定期的に読んでいたいなと思います。


おりょう☺︎

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