楽しむ気持ちがあれば、どんな不幸も何のこっちゃない。
2021/9/16 読書記録no.53「雨の日も晴れ男」水野敬也
今日は、こちらの本を読みました。比較的ページ数が少なかったので、朝の時間とお昼の休憩時間でサラッと読み終わりました。
水野敬也さんは、「夢をかなえるゾウ」で有名な方ですね。この本は、職場の先輩がオススメしてくださって、Kindleで何を読もうか探してる時にふと目に入って「あ!そういえば!」と思い出して読み出しました。
夢をかなえるゾウも、ガネーシャという神様の話でしたが、この本も神様が絡んでました。
少しおふざけが過ぎる2人の子供神様のイタズラで、地上にいる1人の男性の人生が破茶滅茶になっていきます。まー、そりゃ悲惨な出来事ばかりです。自分がそんな目に合うのは御免だと心から思いました。笑
今日は、そんな本について書いていきます!
本について。
あらすじ
二人の幼い神のいたずらで不幸な出来事が次々起こるアレックス。だが、会社をクビになろうとも、家が焼けようとも、妻子が出ていこうとも、彼は常に他人を楽しませ、前向きに生きていた。その様子を見た二人は、全知全能の神ゼウスの制止を振り切って…。人生で一番大切な事は何かを教えてくれる感動のエンターテイメント小説。
著者コメント
昔から自分に自信の持てなかった僕は「悩み」や「劣等感」に関する本をたくさん読んできました。しかしこれらの本にはいつも不満がありました。それは、悩みに関する本のタイトルが『これであなたもポジティブになれる!』みたいなものばかりだからです。「こんなタイトルの本が家の本棚にあったら、家に遊びにきた人に僕がネガティブ人間だと思われてしまう……」とか「この本をレジに持っていったらあの可愛らしい店員さんは確実に僕のことをネガティブな人間だと思うだろう……」などと悩み始め、そもそも悩みを解決するために本屋に来たのにここで悩んでる俺って何? という、まさに悩みのデフレスパイラルに陥ってしまうのでした。そこで、いつの日か、持っていても読んでいても恥ずかしくない、「悩み」や「不幸」を癒すことのできる本を書きたいと思っていました。その試みの結晶が「雨の日も、晴れ男」です。幼い神様のイタズラによって、アレックスは不運だらけの一日を送ることになります。会社をクビになり、見知らぬ男に殴られ、詐欺にあい、妻子に愛想をつかされて一人ぼっちになってしまいます。しかしアレックスは持ち前のポジティブさでこれらの不運に立ち向かいます。もしかしたらこの本の序盤ではアレックスの奇想天外な行動を理解できないかもしれません。しかし最後には「悩み」や「不幸」にどう立ち向かっていけばいいのかをアレックスははっきりと示してくれます。この本は、できれば途中であきらめずに最後まで読んでいただけるとうれしいです。
印象的な言葉。
確かにアレックスの行動は、いつもうまくいったわけではない。誰かを怒らせてしまったり、悲しみに負けてしまったこともあるけど。それでもアレックスは、いつも人を楽しませることを考えていた。そしてアレックスは、そうすることを楽しんでいたように思う。だから、アレックスはいつも前向きに生きることができたんだ。
前向きに生きるというのは、いつも近くにいる誰かを楽しませ、笑わせ、喜ばせようとする姿勢そのものなのかもしれない。
神は、人を不幸にすることも、幸福にすることもできない。ただ、出来事を起こすだけ。
楽しむ気持ちが、何よりも強い。
夢をかなえるゾウを読んだことがある方は、ご存知だと思いますが、この本も読み口が軽くて、テンポが良くて、フッと笑ってしまうところも沢山ありました。「いやいや、この発想はないわ〜」とコメディに寄せた内容もいっぱい散りばめられていて、笑いました。笑
でも、ただのコメディではないと思います。
悲惨な状況になっているので、どうしてもネガティブ思考が出てきそうな場面が沢山出てくるのですが、そんな中、主人公・アレックスはポジティブ思考で切り抜けていくんですよね。
全ての物事は、“捉え方次第”であることを改めて認識することができた気がします。
「神は、人を不幸にすることも、幸福にすることもできない。ただ、出来事を起こすだけ」
一番心に刺さりましたね。この一文だけでこの本を読んだ意味があったと思います。
人には、それぞれ色んな試練が立ちはだかります。でも、乗り越えられる試練だけその人の前に現れると聞いたことがあります。
今の私にも、色んな試練が積み重なっています。勉強することだらけで、でもそれでも生活するだけのお金は稼がないといけません。そのバランスを取ること、両立をすることが今の私の試練かなって。
でも、この本を読んで心が少しだけ軽くなった気がします。捉え方次第で、気持ちの持ちようで、私が見えている景色は変わるのかなって思いました。
よし、本で元気チャージ完了!
さて、神様が準備した“出来事”を私はどう楽しもうかしら。
おりょう☺︎