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【方程式】 〈4〉 4次方程式

数学では、2次方程式、円の方程式、ベクトル方程式など、様々な「方程式」が登場しますよね。しかし、実は、違う意味合いの3種類が混在しているのです!
 高校数学のレベルで、きちんと整理・解説していきますので、「そうだったのか!」「Methodを理解!」という領域まで到達していきましょう。


「方程式」は3種類

高校数学の範囲で学習する上程式は、大きく分けて3種類あります。
 1⃣ 未知数を求める=解く(2次方程式、3次方程式など)
 2⃣ 図形を表す(直線の方程式、円の方程式、ベクトル方程式など)
 3⃣ 関数を求める(積分を含んだ式、微分方程式など)


1⃣ 解く (ⅲ) 4次方程式

 4次方程式までは、公式があるのですが、3次、4次の方程式の解の公式は、ものすごく複雑なので、高校数学では扱いません。ですから、因数分解or因数定理ということになりますね。
 (文系は、4次方程式は、範囲外という説もあります?!)


[解法1] 因数分解=共通因数の発見

4次方程式の因数分解は、以下を心がけて扱っていきます。

[Method]

① 共通因数を見つける
② x^2=t と置き換えてみる(複2次)
③ 3次以下の方程式にしていく

 必ず、x、(x-1)などの共通因数があって、それでくくると、3次以下の整式になります。そうならない出題は絶対ない!
 解法が浮かばないと、ついつい展開してバラバラにしたくなるよね。気持ちはわかります。でも、因数分解とは、因数=(〇〇〇〇)でくくるのが目標ですよね。バラバラ=逆の計算になってるよ。
 展開を我慢するのがMethodです。バラバラせず、共通因数を探そう!


[解法2] 複2次式=置き換え解の公式

 4次方程式にも解の公式があります。もちろん、高校の範囲外ですし、時間もかかるので、お薦めの方法ではありません。
 ただ、x^2、x^4 のように偶数乗のみで構成されている4次方程式𝑎𝑥^4+c𝑥^2+𝑑=0 について、
② x^2=t と置き換えてみる
のMethodを使って、2次方程式に帰着させて解いていく。

以下はいずれも複2次式ですが、中でも、(3) の因数分解は、独特の解法なので、+してーする発想を、ぜひ、体得して欲しいです。決して難しくないのですが、出来不出来が顕著で、合否を分ける問題かも?

〈例題1〉

〈例題解答例1〉

[解法3] 因数定理

因数分解ができなければ、やむを得ず因数定理です。
因数定理は、時間がかかる解法なので、よく練習して、自分の解法スピードを感覚的に掴んでおくことが肝要です。極端に言えば、「時間内に解けなければ、解いたことにならない」です。
代入してみる数は、ほとんど±1、±2です。定数項の約数であることも知られています。
レアなケースは、±3、±1/2。大学の過去問で、そんなケースがあるかどうかを確認・準備しておこう。


〈練習1〉

〈解答例1〉

〈練習2〉

〈解答例2〉

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