見出し画像

100kmウォーキングに初めて参加してみた【前編】

最近何か運動系イベントに出ていないな、ということで10kmくらいのマラソンがないか検索。
すると100Kmウォーキングという大会を見つける。
24時間ひたすら歩く、というちょっとクレイジーな匂いが好きな私。
日程が合いそうな大会にひとまず申し込む。

「100Kmウォーキングに出ます、皆さんもどうぞ」
社内メンバーのLINEグループに送信。
「参加します」3人が手を挙げる。
若い男性を中心に忖度満載のメンバー。

今回参加するのは岐阜駅から長野県の南木曽駅までの103Km、参加者は250名ほど。見た感じベテラン感がある猛者どもが揃っている印象。

午前10時スタート、国道沿いをひたすら歩く。
最初の20km、メンバーの1人と共に前のほうに行こうと調子に乗り20kmを3時間半で最初のエイドに到着。1時間で5kmを目標にしていたので上々な滑り出し。
エイドで残りの2名を待つ。が、全然来ない。
3
0分後、2名が到着。
ん?クーリッシュのゴミを持っているメンバー発見。
「休憩した?」「は、はい、1、2回…」
馬鹿野郎。
そのエイドで45分程度浪費し次の10kmへ。

4人でまとまって歩こうということになり、私が先頭だと一人でペースを上げてしまうので一番若手を先頭にする。
油断すると私が先頭ですぐに若手が一番後ろに回る。
普段のポジションがこういう時にも表れる。

30km地点で2名の足に異変が。
水泡ができている。
ケアをし次の休憩地点がある38km地点へ。
水泡がある若手の歩き方がおかしい。
水泡をかばうので歩き方がおかしくなり、膝や腰の痛みが強まる。
ペースが落ち、これ以上進むことが出来ないと判断、午後7時ころ38km地点、若手のリタイアが決まる。

残りの3人で次の50km地点に進む。
リタイアした若手から護送された最寄り駅でフラダンスやってますと動画が送られてきた。
馬鹿野郎。
42km過ぎ、山道に入った。中山道と書いてあるこれが山道か。
登り下り、凸凹な道、今までのペースで歩けない。私以外のメンバーの1人は足の水泡、もう1人は風邪気味のため薬を休憩ごとに飲みながら歩く。
相対的に元気な私が2人を鼓舞し、暗い山道を先頭で歩く。
熊やイノシシ注意の看板が目立つ。
本当に出てきたら何もできないぞ、とビビりながら先頭をヘッドライトで照らしながら進む。

22時半、12時間以上歩き続け、50km地点に到着。
最後の山道は1時間で3kmほどしか進まない。
足はガクガク、3人でカップラーメンをすする。
次の70km地点までエイドはない。

覚悟を決め23時半再スタート。
ここからは山道ばかり。
1時間おきに明かりを探し休憩。
メンバー1名の足が思わしくない。
引きづりながら歩く。
風邪気味のメンバーも顔色が悪い。
リタイアか…と思ったが頑張るという2人の気力を尊重し歩き続ける。

5時半ころ夜が明けてきた。
あと2kmで70km地点。
7時までに入らないと足切りだ。
なんとか行けそうと思い皆に告げる。
「70km地点をゴールにしよう」
皆安堵な表情。

その時、大会スタッフが後方参加者のサポートということで我々に声をかけてくれた。
そこで告げられたのはあと5kmあること。
70km見えたのにギリギリじゃん。
スタッフに誘導され歩く。

スタッフからいろいろと大会のことについて聞く。
まず、この会社が主催する100kmウォーキングは難易度が全体的に高いこと、さらにその中でもこの中山道大会は最上級の難易度なこと、初参加で70kmは誇らしい記録であること。

その話を聞き最後の力を振り絞る。
6時40分、70km地点に到着、そしてここでリタイアする旨を伝える。

20時間歩き続けた初めての100kmウォークは70kmの悔しさよりも70km歩き切った充実感に満ちていた。

次のnoteで総評と考察を書く。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?