トンネルの出口は当事者の経験から見えてくる。
いつもご覧いただきありがとうございます☺️
吹田市にあるフリースクールトイロです‼️
不登校の子ども達や、学校の勉強になじめない子ども達の教育サードプレイスを運営しています☝
今回は、「当事者の経験から学んだことは、生きづらさをプラスに変えるヒントになる」ということについて書いていこうと思います‼️
最後までお付き合いください🙇
私の生い立ちを書いたnoteです。
こちらも一度ご覧いただければ幸いです🙇
言葉にしたことだけが気持ちとして伝わる。
トイロの親の会で、私の生い立ちを話ました。
・不登校になったきっかけははっきりわからないこと。
・学校に行ってないことで、自分の生きている価値がどんどん見えなくなったこと。
・2度自殺未遂をしたこと。
・高校を中退し、人生の終わりを感じて、2年間ひきこもりになったこと。
・自力で教育大学に入れたこと。
・教師になったこと。
この話の中で、当時の私の心の声をリアルに話しました。
初めて、親に「学校に行けない。」と言ったときの心情を話した時は、保護者の方々が涙を流されていました。
「学校に行けない」という言葉を発する時には、もうすでに筒から水が溢れている状態です。
私は、この言葉を親に言うとき、「こんな人間に生まれてごめんなさい。でも、もう無理なんです。」と心の中で何度も何度も叫びました。
この当時の私と、今の我が子を重ね合わせたのだと思います。
それ以降私は、「どうしてみんなと同じように学校に行けないんだ。」という生きる意欲を削り取る呪いに、起きている間ずっと苦しめられました。
だから、目覚めると地獄の始まりでした。
そこから逃避するために、同じ映画を何度も何度も観ました。
この辛さを口にすることはありませんでした。
当然、家族には伝わらず、私の辛さは理解される事がありませんでした。
言葉にしたことだけが気持ちとして伝わるのです。
見えているものだけでは、判断できないです。
はっと気づきました。
先ほどの話は、教員時代から、保護者や教師向けの研修で話していました。
保護者の方は会話ができないくらいに泣いて、子どもの心の声を聴こうとしていなかったと自分を省みます。
理解ある教師は気づいて、学校に来させようとしなくなります。
そして、どちらも言います。
「リアルな話を聞けて、はっと気づきました」と。
これは当事者だからこそできることだと思いました。
正解はないけど、ヒントはある。
当事者の話は、必ずしも正解とは限りません。
何がプラスに働くかは人それぞれ違うからです。
不登校の対応で難しいのはそこです。
理論が当てはまらない。
特効薬がない。
いつまで続くかわからない。
だから、私の話を聞いて、私と同じことをしても、子どもさんにそれがそのまま当てはまるとは限りません。
例えば、私は毎日カーテンを開ける事から始めて、リビングでご飯を食べる、新聞を読む、映画を観るということを、段階を経て続けるようになり、良い方向に変化しました。
しかし、これをそのまましても、必ずしもみながみな、良い変化が起こるというものではありません。
ここで、「なんだ、やっぱり当事者の話を聞いても意味ないのか。」
となるでしょうが、そこだけではないのが当事者の話です。
なぜなら、ヒントが当事者の体験談にはあるからです。
先程の話でいうと、「今できることを継続していく」ということです。
これを軸に、当事者達の現状に合わせていけばいいのです。
このように、これという正解はないけど、ヒントは当事者の体験にたくさんつまっています。
当事者の体験の話は共感だけに終わらない。
「当事者の悩みや苦しみを知る」
これはとても大事なことです。
知る→理解する→考える→行動する
この流れが、生きづらさの無い社会を築くためには必須だからです。
誰もが生きやすい社会を実現するために、一人一人が行動できるようになることが、目指すべき理想の社会です。
例えば、
「不登校ってこんな現状があるんだ」
「発達障害って後天的なものじゃないんだ」
まずは知る。
「学校に無理やり行かせようとするとは、苦しみでしかないんだ」
「しつけの問題ではなく、生まれつきできなかったり、わからなかったりするんだ」
そして理解する。
「じゃあ、これからはこういう対応をしていく必要があるな」
さらに考える。
「よし、今からお互い生きやすくなるためにこうしていこう!」
最後に行動する。
という流れです。
共感もとても大事ですが、それだけでは解決に向かうことはできないのです。
生きづらさの体験は辛かったけど、それが人のためになるという未来があった。
私は引きこもっていた毎日、前世でどれだけたくさんの罪を犯したのだろうと考えることが多々ありました。
死んだ方が楽。
18歳の私はこればかり考えていました。
家に引きこもって、周りのみんなと同じ生き方をしていない。普通じゃない。つまり生きる価値がない。
今思えば、どうしてそんなはっきりとしない「普通」というものに、押しつぶされていたのだろう。と思います。
まさか、苦しい今の体験が、誰かのためになる未来があるなんて、当時の私が、思いつくことなんてできなかったです。
伝え続けよう。これが今。一緒に伝えよう。これが未来。
私の生きづらかった人生、そこからきっかけをみつけて教師になった人生、教育現場で教育の限界を感じてフリースクールを立ち上げた人生、これらを伝え続けていこうと思います。
ある日の教育相談で、「不登校の子どもたちの希望です」と言われたことが、想いを強くしました。
生徒に、「先生の話しを聞いて、自信が持てた」と言われて、一緒に伝えていこうと思いました。
小石が、大きな波紋を作る。
どこまでもそれは広がります。
伝えたい想いがある方、人に伝える場をトイロが提供します。
一緒に伝えよう。
そうすることで、誰かのトンネルの先にある光になることができます。
最後までご覧いただきありがとうございます!
体験談は誰かの生きるヒントになる。それを伝えることをやっていく。
ということで、次回は、生きづらさの体験を伝える第1弾として、漫画家棚園正一さんを、特別ゲストにお迎えする講演会について詳細をアップします!
大阪に棚園先生が来ます!サイン会もあります!ご期待ください!
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