サンタクロースになった日。(ブックサンタ2023)
本はいつでも友だちだった。
ひとりでお留守番をしているとき。
眼科で順番を待っているとき。
風邪を引いて学校を休んだとき。
休み時間。
本はいつでもわたしの友だちで、いつでも味方だった。
あの頃、教育方針(と貧しさ)を理由にアニメや漫画、ゲームが禁止で哀しい思いをしていたけれど、その分たくさんの本に出会えたんだ。
時間に支配されて、大切なものが見えなくなってしまったオトナたちを救うために、ひとりで向き合う勇敢な『モモ』に、何度助けられただろう。
『西の魔女が死んだ』は大人になってから出会った本だけれど、何度も読み返している。
学校にうまくなじめない主人公・まいの気持ちもすごくわかるし、今はまいのおばあちゃんのように年齢を重ねられたらと願う。
どちらも、いまも本棚に並ぶ大切な友だち。
だからブックサンタには、この2冊を選んだ。
わたしが大好きな本が、だれかの友だちになってくれたらいいなぁ。