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発見、指示、反応

人間が呼吸をするときは、その調節を「発見→指示→反応」という流れで行なっています。

〈発見〉
肺伸展受容器肺がしっかり伸びているか(膨らんでいるか)を確認したり、頸動脈小体大動脈小体と呼ばれる場所で酸素がしっかり含まれているかを確認したりします。
また、中枢化学受容器というもので二酸化炭素が増えていないか確認します。
ちなみに肺伸展受容器で肺が伸びていると発見すれば、肺に縮めという反射が起きます
これをヘーリング・ブロイエル反射と言います。

〈指示〉
発見した情報から指示をするのが頭にある延髄と呼ばれる場所です。
ここは呼吸の中枢になります(血圧のコントロールをするときの中枢でもあります)。

〈反応〉
指示に対して横隔膜肋間筋などが反応し動きます。


この「発見→指示→反応」の流れは、摂食の時にも行われます。
空腹時では、
〈発見〉
胃の伸び縮みの度合いによって、胃に食物があるかどうかを確認したり、血管において血糖値が低くないか確認したりします。
また、五感でも発見が行われます。

〈指示〉
発見の情報によって、脳の視床下部外側核で指示を出します。
ここの場所は摂食中枢になります。

〈反応〉
摂食が開始します。

満腹時では
〈発見〉
食物による胃の伸びで発見が行われたり、血管において血糖値の上昇で発見が行われたりします。

〈指示〉
発見の情報によって、脳の視床下部内側核で指示を出します。
ここの場所は満腹中枢になります。

〈反応〉
摂食が中止します。


こんな感じで身体の中では、「発見→指示→反応」の流れで様々なことが調節されているんです!


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