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Photo by
takanoyama
多い方から少ない方へ
私たち人間が生命を維持するために必要不可欠な「呼吸」。
無意識のうちに常に行なっています。
呼吸とは酸素と二酸化炭素を肺経由で交換することです。
身体の中では外呼吸(肺での呼吸)と内呼吸(細胞での呼吸)に分かれています。
外の気体と身体にある気体を入れ替えるときは、肺にある肺胞と呼ばれるもので酸素と二酸化炭素を入れ替えます。
このときに多い方から少ない方へ物質は移動するようになっています。
これを受動輸送と言います。
肺胞には酸素が多く、二酸化炭素は少ないです。
逆に肺胞を取り囲む毛細血管は二酸化炭素が多く、酸素は少ないです。
なので、両方の気体が多い方から少ない方へ移動することで酸素と二酸化炭素の入れ替えが行われるわけです。
これは肺胞の部分だけでなく、肺全体でも同じようなことが行われています。
呼吸の際に横隔膜が収縮して下方に下がることで肺が膨らみ、より多くの空気を取り込めます。
収縮した横隔膜は弛緩していくので、それによって肺の体積が必然的に減るので取り込んだ空気は肺の中でいっぱいになり少ない方(肺の外、体外)へ移動します。
このような受動輸送は身体の中で、また、社会の中でもたくさん起こっています。
電車に乗っているとき、人が多い車両から少ない車両へ移動したりしますよね!
これも受動輸送と同じようなことです!