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井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た

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書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ね…
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2024年3月の記事一覧

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #27

 ヒーローインタビューで見えたもの 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション② 「私は、常に保護者のお面をつけっぱなしで、本当の自分の顔が分からない人になっているかも、と思いました」。記事#23について、こんな感想をくれたのは、小学生の子どもがいる参加者Eさん。  「『次はご飯を食べさせなきゃ』など、わが子にやってほしいタスクが常にある。そして、子どもがそれをしないことが多いので、いつも『ちゃんとしつけないといけないのでは』という保護者モードになっています。だから

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #26

親子の対話はなぜ続かないのか 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション①  親と子の対話はとても大切ーー分かっていても、実際にはなかなか難しいものです。先日開催したイベント「【それって「もったいない子育て」!? イベント~対話めいたもの~】でもそんな声が出ました(ご参加くださった皆様ありがとうございました!)  「書く→対話する→書く→……」という新しいサイクル(#20参照)としてイベントを振り返ります。ちなみに今後、この試みを「対話ドキュメンテーション」と命名し

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #25

親子の間にある「対話めいたもの」④ 「空振り対話」も積み重ねに意味がある  親子の間に「対話めいたもの」と「対話」があるとすれば、「対話」とはどんなものでしょうか。 ・問いかけによって本当の気持ちが出てくるもの ・問いが重なりあって発展していくもの ・一瞬で解決することではないもの ・それぞれが信じているものをお互いに受け入れるための手法を探るもの  まだほかにも考えられそうです。  「小さいころから対話をしていたらそれほど難しくないと思います」と井上さん。  しか

井上さんと一緒に、「もったいない子育て」をやめる旅に出た #24 

親子の間にある「対話めいたもの」③ 思春期になってからでは遅い?    さて、親子の間で「対話する」とどんな「いいこと」があるのでしょうか? たくさんあると思いますが、一つは思春期の親子関係に関してです。  「難しい思春期になってからも、親子で話すことができるかどうか。それは小さいころからの対話の積み重ねに影響されると私は思います。必要に迫られてから急に対話しようと思ってもなかなか難しいもの。子どもが小さいころから対話しておいたほうがよかったなあ、と思春期を迎えてから後悔