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1.家がこわい 突然聞こえるようになった謎の音

2年間
「低周波音症候群」に苦しんだ
私の
やってよかったことと
元気になる家づくりのヒント


はじめに

 汐見文隆氏の著書『低周波音被害を追ってーー低周波音症候群から風力発電公害へ』(寿郎社刊)のなかに、次のような一文があります。

ーーそこへエコキュートのような測定の困難な音源が登場してきますと、対策はお手上げという事態が増えております。なにも悪くない被害者が、対策は逃げるしかないという事態にどんどん追い込まれつつあります。この社会から正義はどんどん失われつつあるのです。住民の安全・幸福の追求はどこかへ行ってしまいました。
 最近建築する大きなマンションで、オール・エコキュートにするという話を聞きましたが、いったいどういうことになるのだろうか、そこから新展開が開かれないだろうかと、楽しみにして待っております。ーー

汐見文隆著『低周波音被害を追ってーー低周波音症候群から風力発電公害へ』(寿郎社刊)P95

 2016年に発行されたこの本は、低周波音公害の調査や被害者の救済活動に尽力された、汐見医師の遺稿だそうです。
 その文中で「マンションで、オール・エコキュート」の未来に警鐘を鳴らしていますが、私は身をもって低周波音の怖さを知ることになるのです。

 私が住むオール電化マンションは、各家庭のベランダにエコキュートが設置されています。このエコキュートがきっかけで低周波音症候群を発症した私は、自分の家なのに、家がこわい、元気になるにはこの家を引っ越すしかないと夫に訴えるほど、追い詰められました。頭の中をひねり上げられるような痛み、めまい、息苦しさ、深夜に枕ごと後頭部をたたかれ続けるような振動を感じて目が覚め、ほとんど眠ることができません。

 しかし、私がこれほど苦しんでいる低周波音なのに、夫は何も聞こえないと言うのです。この個人差もまた、低周波音被害の特徴の一つでした。

 「低周波音被害」に苦しみ、「電磁波過敏症」も併発した私が、日常を取り戻すまでの2年間には、良くなるためにいろいろなことを試しました。やってよかったこともあれば、失敗だったこともあります。その経験すべてがきっと誰かの役に立つ、そして同じ症状で苦しんでいる人に元気になってほしい、そう願って体験談をつづります。

低周波音について知るきっかけになりました

目次
1.家がこわい 突然聞こえるようになった謎の音
2.夕方になると家の中が苦しい
3.夫には聞こえず、私には聞こえる音
4.冷蔵庫の電源を毎日切るなんて
5.あの日常にいつか必ず私は戻るんだ
6.エコキュートに防振ゴムを敷く
7.エコキュート、Wi-Fi、スマートメーター
8.田舎の家に緊急避難する
9.ホテルに避難する

<やってよかった! 解決策編>
解決策1.エコキュートを取りはずし、低周波音の出ない電気温水器に交換する

解決策2.<前編>低周波音に敏感になっている体の、回復を助ける音楽療法「SSP」を試す
SSP(セーフ&サウンドプロトコール)とは?
 
解決策2.<後編>低周波音に敏感になっている体の、回復を助ける音楽療法「SSP」を試す
SSPを体験して音の聞こえ方に変化があった! 

解決策3. 買い替えで、低周波音症候群の私が選んだ冷蔵庫


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