解決策2.<後編>低周波音に敏感になっている体の、回復を助ける音楽療法「SSP」を試す
私の状態に合ったプログラム選びでは、セラピストでSSP認定プロバイダーの Mikiさんが、オンラインで英語のQ&Aを日本語に訳してくれて、私に代わって回答を記入してくれたので、本当に助かりました。
SSPの音楽プログラムは、リモート配信。音楽はクラシックかポップスから選べます。「ポップスはちょっと懐かしいかんじの」と聞いて興味がわき、私はポップスを選びました。
スマホを使って毎日30分間、ヘッドフォンで耳をおおってポップスを聴くーー。ボリュームは控えめで、耳なじみのいいポップスが数曲続きます。時間のできた夕食後、ソファに座ってコーヒーを飲みながら、ときどき雑誌をパラパラ眺めたりしながら。楽しいなあ。本当にこんなゆるーいかんじでいいんだろうか、と半信半疑でしたが、SSP体験初日からある変化を感じました。
それは聞こえてくる音に対する、不思議な感覚です。我が家の道路側の部屋は、窓辺に近づくといつもなら通行する車の低周波音が下から上ってくるように聞こえます。その部屋にタンスを置いているので、洗濯物をしまうときなど鼓膜に圧迫感さえ感じるあの音が聞こえてきて、嫌だなあと思っていたのですが、体験初日の夜、なぜかあまり気にならないのです。
もう少し詳しく言うと、低周波音が聞こえてきてそれに私の注意がいこうとすると、まるでラジオのチャンネルをパパパッと替えられたかのような、シャッとカーテンを閉めたかのように不快な低い音がマスキングされ、ふつうに聞こえるただの騒音の小さなドドドドドに変換される、というかんじです。
この変化は良いきざしなのではーー。
10日間のプログラムが終われば、Mikiさんとオンラインで状態をやりとりし、また次のプログラムへ。この夏からエコキュートを取りはずすまでの約2カ月間、体験したSSPのおかげで、私はだんだんと自律神経のバランスを取り戻していくことができました。
音楽プログラムが終了したその後も、プログラムがきっかけで知った曲の一つがお気に入りになり、「おおお~メ~キシコ~♪♪」と口ずさむと、楽しい気持ちになります。苦しさからの回復を支えてくれたセラピスト Mikiさんには、感謝しかありません。どうもありがとうございます。
Mikiさんこと、
森本みきさん トラウマセラピストであり、SSP認定プロバイダー
2020年にTOKIHANA開設
https://tokihana2.org/