ゴードン・メソッドを使った親子のコミュニケーションを探究する、すーこです。
本日のタイトルは「夏ロス」。
夏は始まったばかりだと言うのにね。どゆこと?
なっちゃんがいた
留学生なっちゃん
実は我が家では、6月からつい先日まで6週間、近所の大学の留学生のホームステイを受け入れていました。
彼女の本名に由来してここでは「なっちゃん」と呼ぶことにします。
なっちゃんは、ハワイ大学の4年生。出身はアメリカ西海岸のとある州。
なっちゃんは日本のアニメが大好きで、その影響でJ-popも好きで日本語を学んでいるよう。
そんな、なっちゃんが我が家に6週間滞在しながら近所の大学で日本語をまなんでいたのです。
なっちゃん、大好き!!
基本的にオープンマインドの集合体な我が家。すぐになっちゃんを好きになりました。
だって、なっちゃんかわいいんだよー。
日本語は上級者ではなかったので、久々に私のできない英語脳をフル活用。文法的にどうとか単語まちがってるとか、気にせず、恥は捨てて英語がんばりました。
なっちゃんが勢いよくネイティブスピードでもにゃもにゃもにゃって話すと「ちょ、ちょいまち、もっぺん!」ってことはあったけど、彼女が言ってること結構聞き取れたりして。日常のコミュニケーションは困りませんでした。
ご飯は、事前情報で「偏食家。あれと、これと、これは嫌い。でもいろんならべものに挑戦したい」とあったので、困ったねーと思ったけど。「チョットコワイ」とか言いつつ、まずは何でも食べてみて、好きなものはお代わりするし、嫌いなものは「ゴメンネ」と言いながら残す。とても分かりやすいので、好みを掴むのには時間がかからなかったのです。枝豆とコーンは大好きだったから、おかずに困ったり、彼女が嫌いなものを食卓に出すときは、とりあえず枝豆かコーン用意しとこ、ってね。
なんか知らんけどガンガン難しい話題をブッ込む夫
私より更に英語力低くて、中3長女(英会話は習ってない)に突っ込まれまくりのレベルなのに、物怖じしない夫は、ガンガン難しい話題をブッ込む。
最終的に、夫となっちゃんがお互いに何言ってるのか分からなくなって、2人が私を見るから私が両方に一生懸命説明するという構図になる。(笑)
でも、この「自分の語学力で話せるか」ではなくて「自分が伝えたい事、聞きたい事を話す」マインド、ほんと強い。絶対その方がコミュニケーションとれるようになる近道だよね。こういう強気で、自分のやりたい!がはっきりしてるとこ、子ども達には大いに見習ってもらいたいところ。小心者でええかっこしいな私には、なかなか難しい。そういうところにイラっとすることも多々あれど、私が夫に一目置いている所以でもあります。
あと、夫の放つジャパニーズイングリッシュが時々なっちゃんのツボにハマっていて、爆笑いただいてました。
なっちゃんが風邪気味だった時の、夫の「ノーズボイス(鼻声)」は大のお気に入りで、メモしたpost itをデスクに貼ってました。
子ども達それぞれの関わり方
長女にんにんはこれまで学んだ英語を駆使して、自分から話しかけたりしてました。部活が引退時期で毎週試合だったり、学校の試験期間があったりして、滞在期間前半は本当に忙しかったけど、ソファで一緒にK-POPのYouTube見たり、気になる英語単語の使い分け方を聞いたり、冷静に彼女らしい視点で観察してたり。もっと絡みたかったって思いはありそうですが、よい経験になったようでした。
留学生が一堂に会したフェアウェルパーティでは、アメリカンなノリやいろんな人種の学生を見て、彼女の感受性は刺激された様子でした。
次女みみは、案外、頭を先に働かせてしまって「え、なんていえばいいの?英語で言えないよ!」とか言っていることが多かった。日本語でもなんでもいいんだよ!伝えたい気持ちが大事よー!と言って、やっと自分から話しかける、みたいな。でも、なっちゃんと私のやり取りを聞いていて、「さっきのってこういう事?」と確かめに来たり、私翻訳で、なっちゃんのはなしをよく聞いていた。なにより、ね、なっちゃんめっちゃめちゃかわいいんですよ!!顔も話し方もやることも!その彼女を「かわいいわぁ、かわいいわぁ」と見つめていたのは次女みみでした。次女みみとなっちゃんの可愛いツーショット写真もたくさん撮れました。
末っ子長男はみんなの予想に違うことなく、もちろん一瞬で懐きましたさ。
一番いっしょにすごす時間が長かったしね。ワンピース好きというなっちゃんとの共通点に加えて、なっちゃんの妹と同じくハリーポッター好き、なっちゃんのお母さんと同じくポケモン好き。言語を超える共通の話題が多かったのもよかったよね。
そして、文化を超えて、かんくんってイジったりちょっかいかけたりしても大丈夫な奴ってすぐわかっちゃうようで。しょっちゅうお互いにちょっかいかけて、新聞紙丸めた刀でチャンバラごっこやったり、手遊びしてすぐにルールを理解し合ったり。最後のほうは、毎朝「かんくんの朝食QUIZ」があって、砂糖、牛乳、がまず日本語で言えるかから、いろんな漢字を読ませようとしたり、調味料の日本語を教えたり。
とにかく距離が近くて、だんだんお互いに「うっとおしいな」って顔をする時があるくらい仲良くなってました(笑)
とにかく寂しい
なっちゃんも友達とのお出かけに忙しかったし、我が家も子どもそれぞれの予定で出掛ける週末も多かったし、そうこうしてるうちに本当にあっという間に6週間終わっちゃいました。
でも、いろんな日本食を一緒に食べたり、3年連続で行ってるYMCAのファミリーキャンプに一緒に来てもらったり、最後に須磨シーワールドに一緒に行ったり、日々の何気ないことから、お出かけの思い出まで、いっぱいいっぱい詰まった6週間となりました。
私は、なっちゃんと交わす「ただいま~」「おかえり~」がほんとにほんとに大好きで。癒しだったよ!
廊下に出ると自室のベッドの上でゴロゴロしたり、宿題やったりしてるなっちゃんの姿が見えるのが、可愛くてきゅんきゅんしてたよ。
なっちゃんが何ならご機嫌よく食べられるか、悩むのも生活の一部だったよ。
お買い物の戦利品を披露してくれるのも楽しかったよ。パッキング手伝ったのも、よい思い出!
とにかくもう、たったの6週間だったけど、私のかわいいかわいい娘で、生活を共にした親友で、私たちのかけがえのない家族になったのです。
これ打ちながら、私、目うるうるです。
お別れ前日は一緒にオイオイ泣きました。
新幹線の見送りは笑顔でと決めてたけど、泣き笑いでした。
あんなに泣いてくれるの、おんなじ気持ちだったんだな、我が家でご機嫌にすごしてくれてたんだなって、嬉しかったです。
なっちゃんロス
そんなわけで、なっちゃんロス「夏ロス」な我が家です。
部屋を元に戻すのもなんだか寂しいのです。
「なっちゃん、これ食べられるか・・・おっといないんだった」と考える度寂しいのです。
家族でも「なっちゃん、これ好きだろうね」「なっちゃん、これ絶対嫌いだよねー」とか、なっちゃんのアクセントで「タイヘンネー」「チョットコワイ」「おかえり~」「ただいま~」とか言うブームも続きます。
家族で会いに行くぞ!!
なっちゃんがたくさん家族の話をしてくれたので、彼女の家族にも会いたくて。みんなで日本に来て欲しいし、私たちも行きたい!そんな話をしたら、泣きながら「お願いお願い絶対来て!来てくれたらあちこち連れてくから!見せたいところばかりだから!」と言ってくれたなっちゃん。
これは、円安に負けず、実現させねばなりません!!
本当にかけがえのない経験に
誰かを家庭に迎え入れるって、ものすごいことだなぁ。私が日ごろ、子ども達に気にしているしつけとか、あーこれは日本人として身に着けて欲しいマナーなんだなとか再確認することもありました。
そして、やっぱり率直でいることの価値を改めて感じました。
人と人とが関わる時、何も感じないなんてことはあり得ない。必ず何かを感じる。とゴードン博士は言っています。
そこで、気を遣うが故にすれ違ったり、気持ちを読み間違ったり、遠回りしたり。同じ言語でもそれが起こるのに、異なる言語、異なる文化をバックグラウンドにしていたら、お互いを理解するのは難しくなりそうです。
でも、私は率直でいよう、ありのままの我が家でいようと決めていました。
困ったことがあればいうし、言われないと分からないから、困ること嫌なことは言ってね!それをベースにしていると、不安が消えていきました。
この度もゴードン・メソッドに助けられたなと思うのです。
別れは寂しいけれど、また会える!世界にかけがえのない人が増えた、我が家にとってかけがえのない経験でした。
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