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ああ、もうカネがないからですよ💦
#忘れられない先生 、というお題の募集があることに気づき、私の場合誰かなぁ、と考えた結果、高校の数学の先生を思い出したので書いてみようと思います。
ぼくの好きな先生
以前も書きましたが、私は高校生の頃見事に昼夜逆転した生活をしていました。
そのせいか日中は常に気だるく、はりきった熱血型の先生はちょっと苦手でした。
忌野清志郎の「ぼくの好きな先生」の先生に憧れていて、「困ったような顔をして遅刻の多い僕を口数も少なく叱るのさ」「たばこを吸いながらいつでもつまらなそうに」などの歌詞が気に入っていました。
タバコを吸いながらは令和の現代ではアウトですが(笑)、ギラギラしてない、ぼそっとした自然体なその先生が目に浮かび、いいなと思っていました。モデルが実在するのをテレビでやっていて驚きましたが、意外と普通の方でした。
~だからですよ
私の現実の生活で、なんとなくほっこりした癒しを与える存在の数学の先生がいました。独特の風貌で、なぜか服の丈がいつも短く、「~だからですよ」というのが口癖の先生でした。
なんとなくマンガにしたくなってしまう先生で、私はよく教科書の端に描いたりしていました。
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ある日授業で例題を解いていたときのことです。たぶん先生の中では「今日はここまで教えてしまわないと💦」という自分に課したノルマでもあったのでしょう。焦っている様子でした。
いよいよ授業終了の合図が鳴るかも、というときに、先生が腕時計を見ながら「ああ、もうカネがないからですよ」と言ったのです。みんな一瞬の後に何が起きたか察して、ドッと笑いました。
焦ったせいで「もう鐘が鳴る」と「もう時間がない」が一緒になってしまったわけですね。
このときのゆるんだ空気が面白くて、私はすっかりファンになってしまいました。その後バレンタインにチョコレートを渡したところ、「こんなことして下さらなくていいのに」と照れていたのがまたいい感じでした。
アクション・スリップ
このような失敗はヒューマンエラーの一種で、アクション・スリップと呼ばれるものだと思います。
考え事をしていたりボーッとしていたりすると、日常繰り返している動作が迷入してしまうようなエラーです。
私も似たようなアクション・スリップを起こすことがあります。
suicaカードを定期入れに入れて使っていた時代、自宅近くの駅に着いた時、間違って家の鍵(カード型ではなく普通の鍵🔑)を出して改札に向かってしまうという失敗をしていました。ひとりで照れ笑いしながらsuicaを出し直したものです。モバイルsuicaにしてスマホをかざすようになったら、なぜかこのエラーはなくなりました。
また、焦って字を書くと、漢字のへんを書いた後、次に書こうとした別の漢字のつくりを書いてしまうという失敗は今も時々します。
人間味のあるエラーは人の共感を呼んで、いい記憶として残るのでしょう。数学は特に得意というわけではなかったけど好きでいられたのは、この先生のおかげかもしれません。
ところで、今日3月14日は数学の日なんだそうですね!3.14だから?