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ピンクの象ふたたび:ビジュアライザーと後日談
以前、オリジナル曲「ピンクの象」を、曲が出来るまでの経緯と予言された出来事?までを含めて紹介しました。
この曲を今年の発表会に出すことにしたのですが、いつものように手持ちの写真を使って動画を作ろうとすると、ピンクの象の写真というものがほとんどないことに気づきました。生成AIで作れるか試してみましたが、私のイメージ通りのものがなかなかできません。
そこで、今回は以前から気になっていた、ミュージック(またはオーディオ)ビジュアライザーを使って動画を作れないか、検討を始めました。今日はそのことを中心に書いていきます。その前に、出来上がった動画を載せておきます。
ミュージックビジュアライザーとは
音楽に合わせて光や形が動く仕組みです。音の大きさやリズムを視覚的に表現できるので、トランスモーダルアートとして面白いものができます。AppleMusicにも昔からあり、これを自分の動画に取り入れられないものか、と思っていました。
この度検索してみたところ、YouTubeにもnoteにもミュージックビジュアライザーが使える様々なアプリの紹介があったので、さっそくダウンロードしていじってみました。
まず思ったのは、意外とMacよりWindows版が多いということです。前noteに取り上げた通り私はMac派なので、できればMacが良かったのですが、Windows版も含めいろいろ試してみました。
1)Synesthesia
これはまず名前が気に入りました。認知神経科学の分野でたびたび話題に上がるテーマの名前だからです。「共感覚」という意味で、数字を見ると色が感じられるなどの、異なるはずの感覚が感じられることを指し、この状態をもつ人を共感覚者といいます。音である音楽を視覚効果に変えるからこのネーミングなのでしょう。Macでも使えるし、なかなかいいテンプレートがあるし場面によって変えられるのでよかったのですが、作ってみるとサイズが大きくなって発表会に使うという感じではありませんでした。
2)Plane 9
これはWindowsのみ対応で、使い方は簡単そうなのですが、私のParallels上の仮想Windowsではうまく動かなかったのと、テンプレートが今ひとつでした。ただ、背景とメインを重ねたりできるので、うまく使えたら面白いものが作れそうです。
3)STAELLA
これはiOS対応で、iphone上で作ります。宇宙を思わせる素敵なテンプレートが多いのですが、今回の「ピンクの象」に合うものを作れる気がしなかったので、今回はスキップしました。他の曲なら使ってみたいです。
4)Renderforest
これはweb上で作る動画作成ソフトで、かなりプロ仕様のものができます。ビジュアライザーだけでなく様々な動画が作れます。最初にこれを試したのですが、3分台のものを作るには有料版が必要でけっこうお高いので悩みました。でもたくさんあるテンプレートの中で、この曲に合った動画を作れそうなものを見つけたので、最終的に1か月だけ有料で使うことにして作成しました。
できあがりの動画は、このRenderforestで作っています。ピンクっぽい色を選び,中心には象の置物の写真をピンク加工したものをもってきました。音楽に合わせて踊る象のようで、ガネーシャの一種と思うと何かご利益があるような気がしませんか(笑)?
後日談:ピンクの象との遭遇
そもそも私は、なんでピンクの象の夢をみたのかがわからなかったのですが、近所にピンクの象をトレードマークとしているレストランがあるのは知っていました。
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この度動画を作るにあたって、久しぶりに入ってみました。前は象マークは気に止めずに入っていたのですが、店内をよく見回すといろいろアルコールを売っています。今回はランチだったので飲み物は注文しませんでしたが、低糖質系のランチメニューがあり、おいしくいただきました。
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店名も気にしていませんでしたが、デリリウムdeliriumと言えば妄想のことです。とすると、前回noteに書いたアルコールで幻覚妄想状態になっている象と関係があるのでしょうか?
と思い、食事を待っている間に検索したところ、デリリウム・カフェというのはベルギーの有名なカフェなんですね!都内にもたくさんあります。恥ずかしながら、全く知りませんでした。ベルギービールのデリリウム・トレメンスはdelirium & tremorで、酔っ払って震えが来ているという、とても神経学的に興味深い状態なのでした。
今度は私も飲んでみたいと思います。