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けいく
2022年9月28日 15:03
ずっとずっと幼い頃からある記憶大人になってから覚えた記憶江國香織の描いた小説にある登場人物の想いや過去が、まるでそのまま自分のものであるかのように感じてしまう女性はきっと多いと思う。わたし自身もずっと子どもの頃から彼女の作品が大好きで、その理由がまさに「懐かしさ」とも言うべき、この不思議な感覚にあるのだと思っている。そんな彼女の作品を紹介するにあたって。「冷静と情熱のあいだ」を、久
2022年9月28日 14:59
愛を描いた小説はたくさんあるけど、この小説は格別だと思う。冷たい刃で切り取った現実。燃えるような記憶。そのどちらもが、等しく、狂おしく、愛おしい。何もかもが、愛おしい。刹那さに、愛おしい。芽美もあおいも順正も、みんなみんな愛おしい。愛することに生きる人たちのどうしようもない孤独がどうしようもなく愛おしいあおいや芽美へは、もう一度恋をして欲しいと願い、順正には