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あの頃は小室哲哉だった。空想好きな私と音楽

私が最も多感な時期、まちには小室哲哉が溢れていた。

1990年代の半ば、globe、TRF、安室奈美恵、華原朋美などがヒットチャートを埋め尽くし、テレビ、ラジオ、お店のBGMなど、どこに行っても“小室ファミリー”の音楽が流れていた。

そもそも、TM Networkの代表曲『GET Wild』に心奪われていた私は、アップテンポでキャッチーな“ファミリー”の音楽に、どハマりした。

小室哲哉は、曲調、音楽の制作スタイル、アーティストのプロデュースなど、J POPに大きな革命をもたらしたと言えるだろう。
しかし、私の中でそのブームは長く続かなかった。

今、改めてglobeの『DEPARTURES』を聞けば胸の奥がギュッとなるし、個々に良い曲ははたくさんある。しかし、あれほどに次々と曲が生まれ耳を支配されたら、さすがに違いが分からなくなり飽きてしまったのだ。


そんな時、音楽好きの友人が私に洋楽を勧めてきた。
絶妙なタイミングだった。

最初私は戸惑った。
歌詞は当然英語。
何を歌っているのか分からないじゃないか。

そんな私に友人が放った一言は“Don't Think, Feel!”
あんたはブルース・リーか

そして、1曲最低10回は聴けと
スパルタすぎる

洋楽との出会いは高校生

真面目で従順な私は(笑)、友人が勧めてきたCDを言われた通り聴いた。
そして、私と洋楽を聴き続ける出会いとなった一曲が、
アメリカ人歌手ベリンダ・カーライルの『Heaven Is a Place on Earth』だった。

1987年にリリースされ、当時大ヒットした名曲。
私が知った時はそれからすでに10年近く経っていたが、衝撃だった。

ベリンダ・カーライルは、ガールズバンド『Go-Go's』のボーカルとしてデビュー。20代前半でスターに登りつめるもアルコールやドラッグに溺れてバンドは解散してしまう。
28歳でソロで再デビューを果たした彼女の、苦しみを乗り越えた喜びが歌い込まれた歌。歌詞が分からなくても希望に満ちた感情が伝わってきたのだ。

時間が経っても古びない凄さ、最初はしっくりこなくても、聞けばきくほどにどんどん引き込まれていく深さ。

そして、読書をしながら登場人物や物語を自分勝手に空想することが大好きな私には、むしろ歌詞が分からない方が自由に曲の世界を感じられ、自分に合っていたのだ。

そして、すっかり洋楽に魅了されてしまった。

その後は、Bon JoviAerosmithなど王道をひた走る。

『Live Living on a Prayer』はCDが擦り切れるほど聴いた

TSUTAYAでCDをレンタルしてきてMDに録音
SONYのMDウォークマンを片時も離さず聴きまくっていたのが懐かしい。

好きな音楽を自分で探し始めた大学時代

その後、大学に入ると少しずつ自分で開拓をし始める。
バイト代が出たら、大阪梅田のマルビル地下にあったタワーレコードに。
日本版より安い輸入版を狙って通い詰めていた。

その頃、良く聴いていたのがSixpence None the Richer(シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー)

急に趣向が変わった…
リー・ナッシュの可愛くも切ない歌声に癒された。
割と多忙な日々を過ごしていた時期。
充実感と共に将来への不安も含め多少疲れていた、のかも知れない。

“ジャケ買い”を覚えた社会人(なりたて)

就職しても実家暮らしを続けていた私は、“軍資金”を手にいれる。
そこで覚えてしまったのがジャケ買い。

そもそも洋楽は視聴する機会が少ない。
今みたいにスマホもネット環境もない時代、得られる情報は限られていた。

ビビッときたCDジャケットを買い、家に帰って聴く。
半分はハズレ、半分は当たり

ネット配信・サブスク全盛の今ではジャケ買いなど死語かもしれないが、当時は楽しかった。最初はえーっと思っても耐えて聴き込んでいくと手放せない1曲に化けたりするから侮れない。

そんな中でも印象的だったのが、私と同世代でノルウェー出身のシンガーソングライターLene Marlin(レネ・マーリン)

哀愁に満ちたメロディーと歌声が、いろんな不安と思いを抱えながら職場に向かう車窓を眺めていた当時の私の心に、優しく響いたのをはっきりと覚えている。

あと、良く聴いていたのがBackstreet Boys
言わずと知れた人気グループ。
美しく澄んだ歌声にすっかり魅了されてしまった。

女性シンガソングライターにどハマり30代

30代になると、Avril LavigneKT TunstallNorah JonesStacie OrricoVanessa Carltonなど、女性シンガーソングライターの曲をよく聴くようになる。

私と同年代のアーティストが多く、なんだか時代の空気に合っていたのかも知れない。

とりわけ好きな一曲がVanessa Carltonの「 A Thousand Miles」

イントロの綺麗なピアノのメロディーにうっとりとする。

EDMをヘビロテ・40代

Ed SheeranKaty Perryなんかも聴きながら、時々Enyaに走り、今も長く聴き続けるEDM*と出会うきっかけが、Calvin Harris

EDMは、40代に入り、やや人生に疲れが見えつつ、でも周りからは頑張りを求められる。そんな私の栄養ドリンクだ。
24時間働け…ないが、8時間+3時間ぐらいは頑張れる!
「リゲイン」過去のブラックCMは忘れないぞ(笑)

*EDM
エレクトロニック・ダンス・ミュージックの略
電子音を用いたダンスミュージックの音楽ジャンル

Zedd(ゼッド)やAvicii(アヴィーチー)も好きだが、とりわけお気に入りで長年聴き続けているのが、イギリス出身のClean Bandit(クリーン・バンディット)

私はクラシックも好きなので、クラシックとEDMが融合したClean Banditのメロディーはたまらない。

ちなみに、北海道出身のDAISHI DANCEの楽曲は、私にとって心穏やかに、でも元気になりたい時の必需曲だ。

2024年のマイベスト

私は今音楽をCDとAmazon musicで聴いている。
CDを全てスマホに入れたら、容量がパンクしたから。

noteと同様、Amazon musicも年の終わりに「年間チャート」をまとめてくれる。本当に便利な世の中だ。

結果 ジャガジャガジャガジャガジャン!

1位 milet

2位 The Chainsmokers

3位 Jonas Blue

えっ!?1位 邦楽やん!!

今までの話、何やったん!?

落ち着いてください。
これには訳があるのです。

私を洋楽にどハマりさせた友人は去年、今度は私にアニメを勧めてきたのだ。

私はマンガ・アニメと無縁で生きてきた。
子どもの頃、親に厳しく規制されたからだ。

マンガを読むこと、アニメを見ることは、我が家では禁じられた遊び
そんな私は本の世界で空想に遊ぶことに喜びを見出した。
ゆえに、今も絵が空想の邪魔に感じてマンガ・アニメは読まないし見ない。
(ジブリ作品は除く)

だがその友人は私にアニメ『葬送のフリーレン』を見るべしと。
正直、気が進まなかったが、なんせ私は従順だからみてみた。

面白かった。というか泣きそうだった。

千年以上生きるエルフの魔法使いフリーレンが、人々を苦しめた魔王を討伐した後に、それまで無関心だった「人」を知るため仲間と共に旅に出る物語。

ゆっくりと進む物語に、主人公フリーレンの心の変化が描かれる。
私も様々な人との出会いと別れを繰り返してきた思いが重なって、共感の渦に心揺さぶられたのだ。

公式Xより

https://frieren-anime.jp

そのエンディングテーマ曲が、miletの『Anytime Anywhere』
物語の余韻も手伝って、彼女の透き通る歌声にすっかり聴き入ってしまった。

20数年の時を経て、最近邦楽も聴き始めている。
ヨルシカも最近のヘビーローテーションだ。
アニメ…恐るべし…


心弾む音楽で、今年も1年頑張ろう!

私の人生に音楽は欠かせません。
苦しい時も悲しい時も、いつも音楽が力を与えてくれました。
通勤時間はもとより、掃除やアイロンがけをしながら、テレビよりも音楽。

noteにはコアな音楽ファンの方々がたくさんいらっしゃる。
そんなところで、広く浅くいつまでも水深2m程度をスノーケリングで泳ぎ続けて、音楽の深海には潜らない私が音楽のことを語るのは憚られました。

でもまあ音楽の楽しみ方は自由だし、音楽(洋楽)の出会いにつながればと記事にしてみました。何の深みもない話ですいません。

私は洋楽を中心に音楽を楽しんできましたが、邦楽にも素晴らしい音楽はたくさんあります。

B’z、CHAGE&ASKA、米米CLUB、DREAMS COME TRUEが私と音楽の出会いであり、原点です。

2024年末のNHK紅白歌合戦、私的にはB'zが全部持って行かれました。
『ultra Seoul』のイントロが流れた時は鳥肌総立ち
ひとりで「ウルトラソウル!」と叫んでしまったではないか!
稲葉さん…やっぱりカッコいい。
永遠のヒーローです。

音楽ってやっぱりいいもんですね。

明日からお仕事という方も多いと思います。
私も同じく…
今こそ音楽の出番です!

仕事始めに何を聴いてテンション上げるか今から考えます。
心も弾む音楽で、明日から頑張っていきましょう!

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