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ナイーブスイッチと、わたしのお城

2024年12月1日に開催される文学フリマで発売予定のロンドン・フランス旅行記の1節です。マガジンで購入いただいた方がおトクです。

10年ぶりに降り立ったロンドン。

思いっきり息を吸い込み、思う。「そうだ、私はここに来るために頑張っていたんだった」と。

……というのは、残念ながらもう少し先の話。飛行機を降り立った後の私はほんのちょっと、いや、同行者である夫に「機嫌が悪いのか?」と思わせてしまうほど、だいぶ、ナイーブになっていた。

ナイーブになったのは、ロンドンが記憶とは大きく変わっていて、そしてあまりにも一緒だったから。

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