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【イタリア旅行記🇮🇹4日目:ラヴェンナ④】美しいモザイクに夢中でお昼を食べ損ねる

*3週間のイタリア周遊記の4日目です。ボローニャ泊で日帰りでモザイクの街、ラヴェンナに来てます。

霊廟を出て、現地の案内の人に言われるがまま、次の聖堂に入ります。
(さっき一瞬中を通過してきたところに戻る感じ)

サン・ヴィターレ聖堂

中に入ってあらためて足を止めてちゃんと見上げて、
見たことのない美しさになんて言ったらいいのかわからなくなりつつ、
やっとここで、
ここもずっと見たかった聖堂だった!って気がつきます

モザイクが輝いてる
お昼過ぎの陽光に感謝

サン・ヴィターレ聖堂とは

6世紀前半に建てられた初期キリスト教時代特有の集中式の聖堂で。
東ゴート王国(テオドリック)の時代からビザンチン帝国(ユスティニアヌス)の時代に建てられた聖堂です。
外観の素朴な煉瓦造りに対して内部は色大理石で組まれ、
装飾も相まって豪華煌びやかな印象。
建築的にもとても珍しい造りなので必見です!

1番上のドームの絵画はバロック様式の新しいもの
ビザンチンとバロックのアンバランスさすごい
壁面から天井まで全てがモザイクで描かれてます

見どころ①
地球に座るキリスト

驚くのは6世紀に描かれている地球が球体なこと!
人類の歴史で地球が丸いって実証されたのって、たしか1500年あたりのマゼランだった気が、、、
それまでは地球は丸いんだなんて言ったらキリスト教徒としては罪になるような時代もあったのに。キリスト教聖堂内にこんな地球の姿が描かれていた時代があったという面白ポイントです。

このビザンチンの時代はまだピタゴラスの自然観察の概念の方がキリスト教よりも力を持ってたんですね〜

キリストも髭のない若い姿で描かれています
ビザンチンらしい表現

見どころ②
皇帝と司教と皇后

内陣の左右にある2つのモザイク。
左側には皇帝ユスティニアヌスと司教のマクシミアヌスの一行、
右側には皇后テオドラの一行が描かれているんですが、
実は皇帝と皇后はラヴェンナに来たこともないそうで。

じゃあナゼこんなところにデカデカと、、の謎は簡単に言ってしまえばい
権威のある人との集合写真を飾ることで自分(司教)の権力を主張するため。
ここに描かれる司教マクシミアヌスは別の場所の出身だったこともあり、
地元の人に認められるためにこんな手を使ったということ。

まー、今の時代もSNSで同じようなことしてる人いるよね〜笑
って何年経っても人間が考えることは同じなんだなとクスッとなるこの2枚は
必見です。

聖人でもないのに皇帝には光輪が。これもこの時代あるある
頭の上に名前が書いてあるのが司教マクシミアヌス
皇后テオドラ
内陣に女性陣が描かれるのもなかなかの異例

見どころ③
神の子羊

内陣の天井を見上げると一面のモザイク。
視界がモザイク以外何も見えなくなる感動。
真ん中にいるのは「神の子羊」なる変容しているキリスト本人
周りは生命の樹を表しているらしく、
一つ一つ何が描かれているのか目で追っているだけで何時間でも過ごせるレベル。
キリスト教は本来、自然信仰とは対立する存在ですが、
根本となるものは間違いなく自然なんだなと、先の地球は丸い説も含め、
降り注ぐモザイク群が教えてくれます。

オペラグラス持ってくればよかった。。

おまけ

周りの柱頭彫刻も精巧で美しいです。
石も当時コンスタンティノープルから運んできたものもあったり。

色彩が落ちてるんだと思うけど
現在の雰囲気も好き

こんなところで見学終了〜

名残惜しくて振り返る

聖堂を出たところに博物館もあって、ここも合わせて入れるけど
なんせ、こなさなければならない場所が山積みなので今回はパスします。
古代から中世の貴重な彫像が見れたらしく、見たかった、、、

ダンテのお墓

次の予約地に行く途中にどうしても見ておきたかったダンテのお墓に立ち寄ります。
本当は隣接するダンテの博物館も寄りたかったけど、ここも時間の問題で断念、、
(ラヴェンナ1日で観光するの無理だったーーー泣)

この小さな白い建物がお墓です

ダンテといえば『神曲』を書き上げたイタリアの有名詩人。
フィレンツェのスターにも関わらず亡命生活を強いられ、最後の4年間を過ごしたこのラヴェンナの地に今も眠っています

ここに廟を建てたのが1780年。
追放しておきながら後になって「ダンテを返してくれ」と言い張るフィレンツェに対して、「自分たちで追い出したのに何を今更」と断固拒否の姿勢を示すためにラヴェンナがつくったそう。

ダンテここにいるんだ〜
って実感湧かないけど、いるんだね
いろんなところに墓碑があってどれが何か謎
Googleかざして歩く時間すらない、、

ちなみにフィレンツェにも「ダンテの墓」なるものが教会の中に立派に設られてるのですが、そちらは側だけで空っぽ
でももちろん、ダンテ好きには見逃せないポイントなので後日見に行きます!

次なる予約の場所へ

一瞬の寄り道を経て予約時間の迫るネオニアーノ洗礼堂付近に到着。
すごい近い範囲で歩いていけるのが唯一の救い〜

この右側の小さな建物が洗礼堂
たぶん

究極の選択

ここで究極に選択を迫られます。
この時点で洗礼堂に入るための予約まであと30分。
そういえば今日まだ何も食べれてない、、、と気がつく。
でも目の前にはもう一つ。
共通チケットで見られる付属美術館内にあるモザイクが、、

モザイクを見るか、何か食べるか、

食べることにしました、、、、空腹には勝てないですね。泣
(夕方には全部閉まってしまうので、今を逃せば後で見るはできない状態なのが悲しい)

1番近くのカフェへ

聖堂の目の前にありがたくも入りやすそうなカフェ発見。
探し歩く時間の余裕がなかったから助かった〜

もう夕方が迫ってきてる

地元の塾帰りの子供たちがおしゃべりしてるカフェ店内。
店員さんも優しいし、束の間の休憩。幸せ〜
何ご飯かよくわからないけど自分的にはお昼だと思っていただきます。

全部で6ユーロくらいだったかな
まさかの安い

洗礼堂もすぐそこなので時間ギリギリまでここで休んで。
再びモザイク群をこなす試練へと立ち向かいます!

長くなってきたので、投稿もここで次回へ〜

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