あんパンには牛乳を、チョコレートには珈琲を
時々、無性にあんパンが食べたくなる。
お餅はこし餡派なんだけど、パンはやっぱりつぶ餡がいい。
高級なパン屋さんよりも、4個入りのヤマザキあたりがちょうどいい。
それも1個で充分。
2個以上欲張ったら胃もたれするようになったから、加齢ってある意味、エコだと思う。
よくよく考えてみたら、私があんパンを恋しがるのは体がガッツリ疲れた時だ。
例えば肢体不自由の二女を連れ出した日。
ようやく帰宅して娘を整え、荷物を片付けて、いったん座り込んだ時とか。
例えば庭の草取りを、無心で汗だくになってやりまくった日。
ガシガシ顔を洗って着替え、やれやれって座り込んだ時とか。
あぁ、あんパンが食べたいなって思う。
そしてあんパンには、やっぱり冷蔵庫から出したばかりの冷たい牛乳を添えたい。
キンキンに冷えたやつ。
冬でも、お腹の中を通っていくのがわかるくらいに冷たい牛乳が好き。
あんぱんと牛乳。
警官の張り込みスタイル的にも、この組み合わせは無敵だと思う。
ちょっとカラダに糖分を入れてひと息ついたら、やる気が出てきて動けるから、あんこの甘さとパンの満足感と牛の乳のパワーは最強ー!
ただ、精神的に疲れた時はチョコレートが食べたくなる。
お高いメーカーじゃなくて、たけのこの里か、ロッテのアーモンドチョコあたりが最高に嬉しい。
苦味とかもオシャンティだけど、私はお子ちゃまな庶民的ミルクチョコが、やっぱり落ち着く。
ただし1個か2個でチョコも充分。
それ以上食べたら、不思議と頭痛がするようになっちゃって、おばちゃんは困る。
人間だもの、嫌な気分の日もあるし、うまくいかないこともある。
傷ついてしんどい時も、心配でたまらない日もある。
10分でいいから、全部忘れてホッとしたい。
そんな時はテキパキとドリップ珈琲を淹れ、チョコを食べながら、のんびり本やnoteを読んだり、ドラマを観たりして現実逃避するのも大事な時間だなと思う。
頭をリセットできたら、また前向いて動けるんだから。
って言うことを、三連休の朝食の時、新聞を読む夫にツラツラと語ってみたら、顔を上げてこちらを見て
「俺にはわからんな。」
って言われた。
何がわからないのか、わからない。
「疲れたら甘いものを食べたいなって思わないの?」
って聞いたら、
「疲れたら寝たい。」と。
まぁ、まぁね、そ、それはそうだけど。でも、「疲れたらちょっと何か食べたくない?」って食い下がると、
「いや、俺が何かを食べたいのは、腹が減った時だけ。」
と、可愛くないことを言う。
「えー!でもさぁ、でもさぁ、おやつを食べる時もあるやん!」ってさらに問うてみたら、
「あれは小腹が空いたからだな。」
と答えて、あんパンは食事だとか、チョコは虫歯になるって母親に言われながら育ったから食べないとか、疲れたら甘いものを食べたいってそもそも意味がわからないとか、可愛くないことばかり言う。
私が夫の屁理屈っぽい話にすっかり飽きた頃、
「ただ、あんパンには牛乳やな。小さな頃から俺はその組み合わせをやってきた!それは間違いない!」
と、そこは賛成してくれたので、ちょっとぉ!可愛いことを言うやん!って思った。
だけど彼は、滅多にあんパンを食べないし、牛乳も飲まない。しかも、
「チョコだろうとあんパンだろうと、珈琲は何にでも合うやろ。ていうか、俺は珈琲に甘いものはいらんな、あられの方がいい。」
と、またまた可愛くないことを言う。
語る相手を間違えたか、って気もするけど。
夫とのこんなやりとりがおもしろくて、わざと私は彼にどうでもいい話をしている。
以前もnoteに書いたけれど、ちょっとゆっくりできる休日の朝食の時間が私は好きだ。
甘いものよりも、実は、こんな時間が私のストレス解消法なのかもしれないな、と思う。
しかし、疲れたらやっぱり甘いものが食べたい。
それって、ゆっくり寝ていられない場合の、次の頑張りへの切り替えスイッチみたいなものだと思う。
甘党な私だからそう思うのかもしれないけど、家にいながらリフレッシュできる技ならばいいじゃないの!って思う。
そして、甘いものに添える飲み物には、ちゃんとハマる組み合わせがあるって私は思っている。あくまでも、そこは好みの問題だけど。
ちなみにですが、パンなら私は、あんパンよりくるみパンの方が好きだし、おやつならチョコより焼き芋の方が好きです。
くるみパンにはカフェオレが、焼き芋には緑茶が合うかなと思ったので、また次の日曜日、夫に語ってみようかなと思います。