銭湯ver.2.0改革
珍しくいつもより少し長めに書きました。🙏
僕たちが今、
銭湯を運営しているなかで心掛けていることがある。
それは、
「地域」を共に盛り上げること。🤝
「富久の湯」を盛り上げるのは当たり前たが、ただひとを集めるのではなく「富久の湯」を利用して地域ごと盛り上げたいと思っている。
僕らが日々イベントなどに注力していのも「富久の湯」を軸に街ごと盛り上げたいと思っているからこそだ。
富久の湯は東京都台東区にある銭湯だが、
僕は、生まれも育ちも東京都でなければ、
昔からここの地域に特別な思い入れがある訳でもない。
でも「富久の湯をなんとかしたい!」という思いから、僕らをリスク承知の上で受け入れてくれたオーナーさんや日々足を運んでくれるお客さんには喜んでもらいたいし、自慢できる存在でありたいと思う。
親には「よそで何かするなら、まず地元に根ざした活動をしてくれ。」と言われたが、僕は「よそなのに自分ごととして考えることができる環境を見つける」というのは誰にでもできることではないし、地元に還元することに引けをとらないくらいスゴいことだと思っている。
地元の将来を、その土地の出身者のみでしか考えることができなければその地域は、いずれ衰退の一途を辿るしかなくなってしまう。
SNSやインターネットの普及で、日本中のありとあらゆる情報を得ることができる今、僕らのようなその地域に関係のない「よそ者」は、固定概念に囚われない斬新なアイデアで地域に貢献できるとても重要な存在だ。
僕は銭湯を始めた当初、
地域全体を盛り上げるつもりなんて全くなかった。🤷♂️
「富久の湯をとりあえず有名にしたい!」
そんなザックリとしたことしか頭になかった。
それと同時にお金もなかった。🤦♂️
過去の話みたいに話しているが今もない。笑
お金がなかった僕らがまず考えたのが、
「ひとを巻き込む」ということ。
ひとを巻き込むというのは、巻き添えを喰らわすとかそう言うことではなくて、一緒になにかするということだ。
ひとを巻き込むことができれば、僕らだけでは成しえなかったことが実現できることがある。1から何かするよりコストも最小限に抑えられ、驚きの早さで実行まで至ることができるのも魅力のひとつだ。✌️
それによって現時点で実現したのが、
「銭湯だがしやさん🍭」と「屋上ヨガ🧘♀️」だ。
こちらは「場所」を提供して、
あとは段取りを組みサポートをするだけ。
あくまでメインはあちら側だ。
僕らとしては、普段銭湯に馴染みがないお客さんに足を運んでもらうことができるし、何より、お互い活動のジャンルが違うものどうしが、一緒に何かをするととても盛り上がる。
駄菓子屋さんはすでに2回開催しているが、「富久の湯」しか知らない常連さんと「駄菓子屋さん」しか知らない子どもたちのコラボレーションは見ていて微笑ましかった☺️
最初はお金の無さから手っ取り早く始めたこのコラボイベントだったが、意外とお客さんのウケも良く、後づけで「地域」ごと盛り上げるのにこの方法はうってつけではないか、と考えるようになった。
一緒に運営している友人がイベントごとにご近所にチラシ配りにまわっているのだが、近所にも関わらず、僕ら「富久の湯」の存在じたいを知らないという方も意外と多い。
これは逆も然りで、僕らのことを知らないのと同じように、僕らの近所にはもっと素敵なお店やおもしろい活動をしている方がたくさんいるにも関わらず、東京という街はあまりに建物が密集しすぎていて、その存在を知らずに過ごしてしまう人がほとんどなのだ。
なんて、もったいない!!😫😫😫
僕と友人が、世界一周の旅で出会い、今一緒にこうして銭湯を運営しているように、意外なところからの繋がりがのちの運命を変えるなんてことはザラにある。
みんな、その可能性に気づいてないだけだ!
つい最近、近所の人気銭湯を訪れたとき、
そこのやり手のオーナーさんに言われた
ひと言が僕の胸に突き刺さった。
「イベントを企画してみて実際にお客さんは増えたの?銭湯には、みんな風呂を求めてくる。であればやっぱり風呂に力を注ぐのは当然のこと。僕はそういう考えでやってきた」と。
急に現実を突きつけられた。
たしかに言う通りで、イベントをしたことで
日々のお客さんが目に見えて増えている感じはしない。
でも僕は、してきたことが間違いだとも思えなかった。
その日限りではあったかもしれないけど、
確実にそこには喜んでくれたひとの姿があったから。
「イベントをするのか。」
「お風呂のクオリティを上げるのか。」
一見、この2択の論争に思えるかもしれない。
でも実は違う。
正解は「どっちも並行してやる」だ。笑🙄
しかも僕らの場合は、
「なるべくお金をかけずに」というオマケつきで。笑
正直しんどいと思うこともある。
最近家には全然帰れてないし、
noteを更新したくても要領が悪いせいで、
つぶやきばかりになってしまうし、
友人の行動力に劣等感を感じるときもある。
理想とのギャップに日々滅入ってしまいそうだ。
投げ出しそうになる気持ちを押し殺して、
また自分と向き合わなければならない。
今までの銭湯は借金して設備投資して、古くなったら改装工事して、また積み重なるローンを抱えながらも日々売り上げの数字を追っていく。
こうやってアップデートをしながら人気を築いてきた。
そりゃもちろん多額の借金をして、
お店を改装すればお客さんは増えるのだが、
それじゃ僕らがおもしろくない。
そろそろ新たな価値を見出せる気がする🤔
銭湯はお風呂だけにとどまる必要なんかない。
新たな付加価値で勝負できる可能性を秘めている。
その証拠に元来、
銭湯はコミュニティとしての側面も持ち合わせてきた。
嬉しいことに、色んなお店に出向くたびに
「一緒になにかやりましょう!」と言っていただける。
社交辞令かもしれないが、
僕らは本気で何ができるか考えて
それをカタチにしたいと思っている。
しかし、ここでいくら語ったところで
まだまだこんなのは綺麗事に過ぎない。
本当に褒めてもらうのは地域との協力が実現して、
それが富久の湯の成果として反映されたときでいい。
「富久の湯」を軸にお店どうしがつながれば、
またそこでなにか企画ができるかもしれない。
そんな橋渡しのような存在になりたい。🤝
もしこの活動が売り上げに繋がらないのであれば、
売り上げを上げる方法はまた別で考えればいい。
新しいことに取り組もうと必死なのは
なにも僕らの銭湯だけじゃない。
きっといま銭湯はお風呂という枠組みを越えて、
大きく進化を遂げようとしている。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
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