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お立ち寄り頂きありがとうございます。どこにでもいる会社員です。音楽はGRAPEVINEネタ多め。

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    音楽、ライブのことを書いていきます。

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    チバユウスケさんにまつまるあれこれ

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    GRAPEVINEにまつわるエッセイやライヴレポートをまとめています。

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    羊文学のライブレポート、ディスクレビュー

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チバユウスケの訃報によせて。

2023年12月5日の正午、チバユウスケの訃報を目にしてから、私はそれまでの何かを埋め尽くすようにミッシェル・ガン・エレファント(以下ミッシェル)を聴いている。 間違いなく私はチバの声を渇望していたのだろう。チバが無事、病から快復したらThe Birthdayのライブに行く気でいた。チバと同じ病に罹患したミュージシャンは多いが、皆、ステージに戻って来たからチバも絶対に乗り越えられると信じていた。信じていたのに。 ただでさえミュージシャンの訃報が年の始めから多かった2023年

    • 28年ぶりにMr.Childrenのライブを観に行った話。

      10月27日。28年ぶりにMr.Childrenのライブを観に行った。 最後に観たのが1996年アルバム「深海」のレコ発ツアー(会場は広島グリーンアリーナ)で、当時、私は高校生。この日を迎えるまで、曲はそれなりに聴いて来たけど、現在はどんなライブをしているのか全く知らない状態で行った。そもそも、なんで突然観に行こうと思い立ったのかを書きだすと長くなってしまうから割愛するけど、強いて言うなら、昨年のKANさんとチバユウスケのことがあったから。 何よりミスチルは中学生の頃、私

      • なかなか終わらない夏の日記(8月・9月・10月)

        8月某日 英国のロックバンドoasisが15年ぶりに再結成するらしい。ガセネタだと思っていたら本当だった。正式に発表された当日はニヤニヤが止まらず全く仕事にならなかった。 oasisの残像を追いかけ、弟(リアム・ギャラガー)の単独公演には何度か足を運び、彼がoasisの曲を歌い始めればフロアから自然発生するシンガロングの一部に私もなった。ライブ後は「いつかバンドで観ることもできるんだろうか?」と胸を膨らませながら帰ったけれど(アドレナリン出まくっているため)、実際はさほど期待

        • 2024年の「若者のすべて」

          9月も中旬を迎えようとしているのに、今年は夏の終わる気配を全く感じない。今日、私の住む地域の最高気温は34度で、朝、窓を開けるとむわっと熱波に襲われた。 しかし、一方では日が暮れてくると涼しい風が吹くようにもなり、秋が近づいていることを実感している。きっと多くの人がその瞬間を「早く!」「早く!」と待っているように思う。今年は特に。 夏の終わり。それはちょうど8月のお盆を過ぎたあたりからのことを、そういうのだと思う。そして、この時期に入ると決まって私はフジファブリックの「若

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          GRAPEVINE 「NINJA POP CITY」を聴いたら泣いてしまった話。

          7月8日、FM802で初解禁されたGRAPEVINEの「NINJA POP CITY」を聴いたら、泣いてしまった。 都会の夜の街をスリリングに駆け抜けるような疾走感が心地いい、2020年代を象徴するようなオシャレバンドサウンド。例えばこの曲が羊文学やKroiといった時代の寵児達に挟まれたとしても、引けを取ることはないだろう。そして、GRAPEVINEを知らない人が聴いたら信じない。間もなくメジャーデビュー30周年を迎えるアラフィフバンドが作った楽曲であることを。 ただ、不

          GRAPEVINE 「NINJA POP CITY」を聴いたら泣いてしまった話。

          5月24日 ZION「Another Mountainphonic†」キリスト品川教会公演を観て

          かつて私はNICO Touches the Walls というバンドが好きでした。 しかし2019年11月に急なバンド活動終了宣言が公式Twitter(現在のX)に上がり、それは事実上の解散発表だった。その件に関しては、ただの報告だけで終わらせるのではなく、最後くらいライブやるとかなんとかしたら良かったのにとまぁ今もモヤっとするときがある。ただ、2010年代後半のバンドシーンや彼らが置かれていた状況を考えるとバンドの継続が難しかったのはわかるし、作詞作曲を任されていたフロント

          5月24日 ZION「Another Mountainphonic†」キリスト品川教会公演を観て

          改めましての自己紹介

          私についてcoco(ココ)と言います。これは以前使っていたX(旧Twitter)のアカウント名です(現在は使用していません)。 「音楽にまつわるエッセイを書くこと」を得意としています。 普段は一般企業で働く会社員。学生時代にバンド活動の経験があり、2022年7月より久しぶりにヴォーカルを再開しました。 主な経歴・音楽雑誌 ROCKIN'ON JAPAN「JAPAN REVIEW」2014年10月号 掲載 ・rockin'on.com 主催「音楽文」2017年9月 月間賞・最

          改めましての自己紹介

          「それで最後だと、君は聞かされる」

          今から20年近く前の夏。友人と生まれて初めて行ったロックフェス「ロッキン・ジャバン・フェス」で、生まれて初めて奥田民生のライブを観たときに、「あぁこういう人をスターと呼ぶのだな!」と「イージュー☆ライダー」の大合唱の渦の中にいた私は思った。 そして2024年4月、アラバキロックフェスの初日「BIG BEAT CARNIVAL」にThe Birthdayのメンバーがゲスト出演するという発表があったとき。もう5年ほど行っていないし、行くか行かないかで少し悩んだけど、最後まで勇気

          「それで最後だと、君は聞かされる」

          それは儀式のようなものだった。

          かつてどハマリした音楽を聴かなくなるのは自然なことで、リスナーが成長した証でもあるから決して悪いことではない。正直なところ、そういう音楽というかバンドが私にはたくさんあるし、ミッシェル・ガン・エレファントもそうだった。彼らが解散した2003年にリリースされた「SABRINA HEAVEN」と「SABRINA NO HEAVEN」はリアルタイムでは聴かずじまいだったし、同年10月に幕張メッセ開催された解散ライブ、LAST HEAVEN当日は仕事だった。ぶっちゃけてしまえば解散ラ

          それは儀式のようなものだった。

          「再会は新たな出会い」

          毎週金曜日に配信されるジェーン・スーさんと堀井美香さんのPodcast番組「OVER THE SUN」の互助会員(注:番組内でのリスナーの愛称)である私が、今日友人とした会話が、結果的に「ふざけていないオーバーザサン」のような内容になって、とても元気が出た。 コロナ禍を経た今だからこそ強く思うのだけど、画面越しではなくリアルにお互いの顔を見ながら話すことって、ものすごく大事だと思う。ネット社会に身を置くようになり十数年。人とのコミュニケーションの方法は増えたし、めちゃくちゃ

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          ZION「Mountainphonic」を聴く

          ZIONの1st Album『SUN'n'JOY』を聴いた直後に書いた文章を、私は上記ように締め括った。でも実際はライブには行けなかったし、アルバムも徐々に聴かなくなったしまった。理由は(ざっくりとしたものになるけど)気持ちが離れてしまったから…が!なんだかんだ動きが目に入りとやっぱりモヤモヤしてうしまうので、だったら、今度こそちゃんと向き合ってやろうじゃないか!と再び決めたのでした。 そして、調べたらEPが発売されるというので予約。先日手元に届きました。 2月21日発売

          ZION「Mountainphonic」を聴く

          チバユウスケ追悼上映「ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE”- LAST HEAVEN 031011 -」

          チバユウスケの追悼上映として、昨年末から全国の映画館で順次公開されている「ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE”- LAST HEAVEN 031011 -」を観てきた。 この映画はミッシェルのギタリストであるアベフトシが逝去した2009年に制作され公開されたライブ・ドキュメンタリー映画である。よって、一部アベの存在を強く感じさせるカットが入っている。 私自身も過去に一度映画館で観た作品であるし、ラストヘブンのDVD自体が手元にあるので、わざわざ映画館まで

          チバユウスケ追悼上映「ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE”- LAST HEAVEN 031011 -」

          チバユウスケへ 献花の会 『 Thanks!』

          2024年1月19日、チバユウスケへ 献花の会 『 Thanks!』が開催された。 今年の元日に詳細が発表されると、私には「行かない」という選択はなかった。「もっとライブに行けばよかったのかもしれない」という後悔の念を、こういう形で晴らすのはどうかと思ったけど、あんなに好きだったのにミッシェルガンエレファント(以下ミッシェル)、解散前の最後のライブ「LAST HEAVEN」に行けなかったことや、他様々な理由から、どうしても行っとかないといけない、という思いしかなかった。そし

          チバユウスケへ 献花の会 『 Thanks!』

          羊文学『12hugs(like butterflies)』を聴いて。

          とあるインタビューに目を通したとき、バンドの作詞作曲のほとんど(すべて)を担当しているVo&Gt 塩塚モエカ氏的には「産みの苦しみ」を今回のアルバム制作では味わった…ような感じがしたが、バンドを取り巻く状況が目まぐるしく変化しているなかで、こんなにも自然体で自分らしさを表現できるって、天才じゃないかと思う。 TVアニメ『呪術廻戦』のED曲「more than wards」の輝きはさることながら、秋のツアーで先行披露されていた「honestly 」と「深呼吸」は大名曲。聴いて

          羊文学『12hugs(like butterflies)』を聴いて。

          2023年のマイベストソング

          2023年のマイベストソングは、昨年リリースされた曲だけではなく「昨年の印象的だった音楽トピックス」を軸に選曲した個人的なものです。 流行りの曲を追っかけることに一生懸命だった10代と比べ、音楽の聴き方はかなり変わりました。 ・Ub(You bet on it) / GRAPEVINE ・more than words / 羊文学 ・紫陽花 / 椿屋四重奏 ・LOVE ROCKETS / The Birthday ・世界の終わり / THEE MICHELLE GUN EL

          2023年のマイベストソング

          【12月のひと言:GRAPEVINE「Loss(Angels)を聴いて」ー嬉しさと寂しさの同居ー】

          11月、そして今月にあった対バンライブにひとつも行けなかった身としては、今年はもう何もないのか(残念)と思っていたので、新曲の配信リリースには驚かされた。これは「2023年は最後の最後まで(音楽で)恩返します」というGRAPEVINEからのメッセージなのか(と、私は思った)。しかもバンドのコンポーザー亀井亨(Dr.)作曲の大名曲。 イントロが、Oasisの「Don't Look Back In Anger」に似ている。 バインには、子供の成長の描写を歌う曲がたくさんあるけど

          【12月のひと言:GRAPEVINE「Loss(Angels)を聴いて」ー嬉しさと寂しさの同居ー】