こころの声を聴いていったら、「働き方改革」になってた。
2週間ほど前に仕事がひと段落して、脱力しているこの頃です。
溜まっていた夏の疲れも、それなりにあるかな。
ルーティンの仕事はいつものように。
noteは読むのを楽しみながら、投稿は少なめ。
ゆるゆると過ごしています。
休むことは大切。
けれど「ゆるゆる」と休むことは、
かつての私にとって大変高いハードルでした。
私は現在フリーランスで、自分の裁量で仕事をしています。
上司も部下もいない。
...が。
実は長いことキツキツの上司がいました。
自分の心の中に(笑)。
この心の中の上司は、なかなか手強い存在。
「サボるな」「稼げ」「いい仕事を」など激励叱咤してくる。
まだ「リアル」に目の前に存在するのであれば対処の仕方がわかりやすい。
たとえば、無理なオーダーだったら、相談すればいい。
勤務時間をすぎてオフィスを出てしまえば、
顔を合わせずに済むし、気持ちの切り替えもできるから。
ところが私の上司は心の中にいます。
ある意味、24時間常に上司と一緒にいるようなもの(笑)。
そう、ここが問題なのです。
「サボるな」「稼げ」「いい仕事を」を
「あまりにも小声で、四六時中切れ目なく言ってくるので、
かえって気づきにくい」のでした。メリハリがなさすぎるのです。
たとえていえば、「サボるな」「稼げ」「いい仕事を」と小声でリピートしているようなイヤホンを24時間かけているようなもの。
イヤホンをしている、ということにも気付かずに。
自分で自分を催眠にかけているようなものだったのですね。
--- 🍀 ---
私は長らくフリーランスで仕事をしているけれど
前の仕事をしていたときは、「心の上司の声」に全く気づいておらず
自分で自分をブラック企業状態にしていました😱。
(当時そんな言葉はなかったけれど)
もちろん、だらけている時もありました。
けれど
「サボるな」「稼げ」「いい仕事を」という声がBGMになっているので
気持ちの切り替えも、難しかったように思います。
そして、誰も私をコントロールしないのに
なんだかんだと働き続けてしまう自分が、とても不思議でした。
(若かったので、体力も追いついていたのかと思います)
--- 🍀 ---
「心のなかの上司」は喩えです。
どんな人でも、自分のこころのなかに、
自分を動かす声、思いがあります。
そして意外なことに、あまりにも聴き慣れていすぎて
全くその思いに気づいていなかったりするのです。
けれど、この「声」、一旦気づいてしまえば、だいぶ違うのですよ。
普通の上司との対応と同じです。
「サボるな」「稼げ」「いい仕事を」。
そう言ってくる心の中の上司に答えを返せるようになりました。
「今は休みます」
「充分わかっています。もう少し対応を考える時間をください」
「今はこのクオリティが私のベストです」
イヤホンの喩えでいえば
イヤホンのボリュームを下げたり、ポーズボタンを押したり、
外したり、ができるようになったのです。
そうしているうちに、だんだんと余裕が生まれてきました。
...とここまでくると、予期せぬ面白いことがおきました。
「心の中の上司」の声が変わっていったのです。
「休みなよ」
「そこまでしなくてもいいんじゃない?」
「結構、いい感じでやってるよ」
あれれ? ダメ出しじゃない、OKだしです。
心の中の上司の眼差しはやさしく、
声色もおだやかになっていきました。
「キツキツさん」から「ゆるゆるさん」になった。
みえないイヤホンの音源が変わったのです。
--- 🍀 ---
その頃私がやっていたのは、心の中の上司との対話でした。
「キツキツさん」は何故そんなに「キツキツしているのか」。
それを知りたかったのです。
心の中の上司は、別に私に意地悪をしていたわけではありませんでした。
ただ、私を守ろうとしていただけ。
他の方々から信頼を得て仕事を続け、
お金にも、人間関係にも恵まれるようにと、キツキツいっていたのです。
言い換えれば、
「はたらくわたし」のことを
キツキツ言わないといけないような人物だと思っていたのですね、
心の中の上司は。
「はたらくわたし」は、とても能力が低くて、
信頼に値する人間だと思えていなかった...あちゃー(^^;)。
--- 🍀 ---
「キツキツさん」の言い分をきいたあとのお話し相手は
「はたらくわたし」こと「ダメ部下」です。
実はこちらが本丸です。
「キツキツ」さんの声に隠れて聞こえていなかった「ダメ部下」の思い。
どうしてかわからないけど、自分がダメとしか思えないこと。
一生懸命やってるのに、追いつかないくやしさ。
ダメだと思いながら、仕事をし続けるの辛さ。
半べそかいて、怒りながら、でも無力感に打ちひしがれてる
心の中の「ダメ部下」。
そして、それでも頑張り続けていたのは
お金が欲しいとか、人に信頼されたいとか、それだけではなく
仕事を辞めた自分は「最低の人間」で
誰からも受け容れてもらえないと思い込んでいたからだったということ。
… え、そうなの?!
ダメ部下と対話している、いつもの私がビックリ。
そうか、わたしは、じぶんをそんなに低く見積もっていたのか(笑)。
これが私を仕事にと駆り立てていた原動力とわかったときは、
泣けるやら、笑えるやらでした。
「ダメ部下な自分」との対話は
とても地味で、けれど確実な、自分らしさを回復していく歩みでした。
それはわたしの「働き方改革」だったように思います。
長いこと染み付いていた自分の意識を変えていくような時間でした。
今だからわかります。
わたしは、仕事依存症 だったのですね。
--- 🍀 ---
さて話は戻って
「キツキツ」さんが、「ゆるゆる」になった理由について。
それは、お金がいらなくなったわけでも、
向上心がなくなったわけもありません。
「心のなかのダメ部下」が自分らしさを回復して元気になってきたので、
「心のなかの上司」はキツキツする必要がなくなっただけのことです。
心のなかの「上司」が「部下」を、信頼できるようになったから、です。
つまりは、自分で自分自身を信頼できる度合いが
増えていったということです。
「休みなよ」
「そこまで稼ごうとしなくてもいいんじゃない?」
「結構、いいクオリティでやってるよ」
「なんとかなるよ」
自分自身を信頼していないときには、思いもつかなかった言葉たち。
(信頼してなかったことにも気づいてなかったのですが:w)
いまの見えないイヤホンは、なかなか快適です💖
--- 🍀 ---
あなたの心の中に「キツキツさん」はいませんか?
いつも「キツキツ」が囁いているイヤホンかけていませんか?
もし気づいたら、ちょっと外してみましょう。
そう、無茶をしなくても、あなたは大丈夫。
働き方改革、自分からも始められますよ。
そんなふうに、
みんなが自分の力で働き方改革ができるようになって
お互いに、優しい眼差しで働ける時代がやってきますように。
今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。