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性欲が美しい物語としての愛や恋愛に基づいていなければならないという幻想



【生命の営みを支える、人間の三大欲求について】


わたしは今、月に1度のペースで、整体師さんにヒーリングを受けています。

受け始めたのは今年の5月、それに纏わる詳しいことは以下の記事に書いています。

そこから7ヶ月、紆余曲折ありながらも、全体的に良くなっていく体調に合わせて、その時々で必要な施術をしてもらってきました。

機能不全に陥り、更年期障害どころではなくなった婦人科系の臓器も、見違えるほどその機能が復活し、一般的に更年期障害と言われる症状は今はもう一切出ていません。

そして、先月の11月頃に、肌の症状で気になる不調を感じていたので、先生に相談したところ、想像の斜め上をゆく質問をされました。

「聞きづらいことをお伺いしますが、最近性欲はありますか?」

一瞬戸惑ったものの、わたしは素直に「あります。」と答えました。

先生の話によると、身体が健康に戻るにつれて、これまで不調の時には感じられなかった性欲も戻ってくるということでした。

それがわたしの肌の不調とどう関係しているのだろう?と思ったのですが(でも本当はわかっていた)、本来スムーズに発散されるべき性エネルギーが体内でそのままになっていることによって引き起こされているのが、今現在感じている不調の原因である、と先生はおっしゃられました。


一旦話の切り口を変えますが、みなさんはご自身の三大欲求について、どこまで考えたことがありますか?

人間の三大欲求とは、食欲・睡眠欲・性欲です。

誰にでも同じようにある、この三大欲求には、人それぞれ、個性とも言えるバランスがあるそうです。

例えば、ある人の三大欲求を10段階で数値化してみますね。仮にAさんとBさんとします。


Aさん : 食欲8・睡眠欲8・性欲3

Bさん : 食欲3・睡眠欲5・性欲8


この2人が夫婦だった場合、無意識に起こってしまう可能性が最も高い欲の抑圧はなんだと思いますか?

それはBさんの性欲です。

その抑圧のせいで、心身に負担がかかり、体調不良の原因となってしまっているのに、そのことにさえ気付けない。

それは性欲が恥ずかしいとか卑らしいとか、ネガティブなイメージに侵されていることに起因しているのではないかと思います。

三大欲求とは、どれも例外なく、人間のいのちが生き生きと輝くために満たされるべき、最低限の欲求です。

たとえば無意識で、性欲が満たされない故に、食欲でそれを補おうとするのが過食。睡眠に影響が及べば不眠になります。三つの欲それぞれがそれぞれを補うにもやはり限界があり、バランスは崩れてしまうそうです。

世間体や建前、モラルやマナーなど、本来のいのちの営み(循環)を無視し、社会的な常識や概念を優先させるあまりに、体内のエネルギーバランスが崩れて表面化したのが、体調不良であり、病気なのだと、わたしは理解しました。

話を聞きながら、涙が止まらないわたしに先生は続けておっしゃいました。

『人間は聖人君子ではありません。

社会の常識や概念に自分を当て嵌めて、本当のいのちの声を無視して生きることに何の意味がありますか?

誰よりも何よりも、自分自身がいのちの声を肯定し、理解してあげないと、心も身体もいつまでたっても苦しいままです。

まずは、ご自身の欲求に耳を傾けて、今後どう生きるのか、向き合ってみてください。

いろいろ方法はあると思いますから、それは次回までの課題にしますね。ただ、何を選んでも、誰もあなたを責めることはできないですから。』


この言葉を聞いたとき、もともとどんな型にもハマれず自由奔放に生きてきた自分が、いかに自然であり、いのちの声をわかっていたのかを思い出すことができました。

自分を苦しめる常識や概念は一旦すべて捨てようと思った瞬間でした。

やっとわたしはわたしを本当の意味でしあわせにできるかもしれないと思いました。


自分の三大欲求をそれぞれ数値化してみることで、自分のいのちの声が、軸となる生き方が、今明確になりつつあります。

性欲っていうだけで、色眼鏡で見られることが多い理由は、それを抑圧している人の多さに比例しているのだとわたしは思っています。

性欲が美しい物語としての愛や恋愛に基づいていなければならないというのも、幻想です。

性欲は性欲です。いのちの欲求です。三大欲求と言われている時点で、生命の営みにどれほど影響を及ぼすものなのか、理解できると思います。     

それをセックスもしくはマスターベーションで満たしてあげれたとき、エネルギーを非物質のままで心身の隅々まで循環させてくれる、生きるためのエンジンとも言えるエネルギー源です。

そのことを理解して取り扱うことが出来れば、世の中に蔓延する、性に纏わる問題、男女に纏わる誤解は、もっとシンプルに解決していくのではないかと思い、手探りではありますが発信してみることにしました。

食欲も睡眠欲も性欲も、すべて同じ自然欲として表現されるべきもの、生きるためのエネルギーだと腑に落ちれば、それがどれほど尊重されるべき欲求なのか身に染みてわかると思います。

すべての欲求がその質も含めて滞りなく満たされれば、心身の不調の殆どはなくなってしまうと思います。

まずはシンプルにこの三大欲求に向き合うことで、人生の舵を切る方向を見極めやすくなるのではないかと感じています。

【性】とは、生まれつき持っている心の動きであると、辞書にも書いてありました。

そんな心のエネルギーの滞りが、現象としてさまざまな問題を引き起こしてしまうのは、自然の摂理です。

愛とか恋とかごちゃごちゃ考える前に、まずは三大欲求。余計なものを付け足さずに、シンプルに満たしてあげたい。

清々しくも濃密な、まるで森林浴のような感覚で満たされるもの。

そんな性欲のイメージがあってもいい。

わたしはそう思います。

そして、わたしにとっての性欲が、どこまでも(心が)裸になりたい欲求、その自己表現へと繋がっていることは間違いないです。

また、より個人的な性に纏わる考えについては、気が向いた時に綴りたいと思います。


最後にもう一度、以下の記事を読んで頂けたなら、この三大欲求についての発信の意図みたいなものが、伝わりやすいかなって思います。

ぜひ読んでくださるとうれしいです✨


生命の営みを支える人間の三大欲求について、今一度、向き合うきっかけになればうれしいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございます✨



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心音 /COCONE
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