朝井リョウさんは
言葉にできなかった、
言葉にするにはしんどかった部分を
容赦なく、するどく
浮き彫りにしていく。
このどうしようもない
傷みを感じて、
どこかで
安心している自分もいる。
果てしない絶望を共に味わうけど
どこかで
救われているのは
"自分だけではない"
と思える、共感があるから。
だから
これからも、
この痛々しい部分を持ち合わせながら
朝井作品と共に、
抉られながら、救われながら
生きていきたい。
そんなことを、
本書を閉じ終えながら
じっくり考えていた。
*
#読書の秋2022