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【17】 思考のプロセス〜その2〜

今回はマインドの「無意識」の機能について解説します。今回の記事は、これまでの記事のまとめにもなっています。過去のそれぞれの記事でバラバラに解説されてきた無意識の機能の全体像を把握できるようになると思います。

さて、前回の記事では、マインドがその機能によって「意識」「無意識」「創造的無意識」に分けて考えることができることと、「意識」の4つの機能について説明しました。

「意識」の4つの機能とは、「五感を通して情報を知覚すること。その情報は無意識に蓄えられている記憶と照合され、意味や価値を評価されること。その評価に基づいて、どのような行動や選択をするか判断すること。」でした。


「無意識」の2つの機能

「無意識」の機能は大きく分けて2つあります。
それは、「情報の蓄積」と「自動的な処理」です。


無意識の機能〜その1「情報の蓄積」

私たちが五感を通じて知覚した情報は、無意識に蓄積されます

加えて、思考したこと、想像したこと、セルフ・トークとして自分自身に語りかけたことも、知覚された情報と同様に無意識に蓄積されていきます。これらの蓄積された情報は記憶とも言えます。

こうして蓄積された情報が、私たちにとっての「真実」「リアリティ」「自己イメージ」となります。

ただし、私たちにはスコトマがあるため、すべての情報を知覚していません。また、記憶のなかでも感情を伴った情動記憶が強くリアリティへ影響を与えています。そのため、私たちにとっての真実、リアリティ、自己イメージは、本当の現実とは異なることを押さえておく必要があります。


無意識の機能〜その2「自動的な処理」

自動的な処理とは、アティテュード(無意識の判断)ハビット(無意識の行動)のことです。アティテュードもハビットも、無意識の機能であり、行動や思考の蓄積によって形成されます。

リアリティや自己イメージと同様に、アティテュードやハビットも過去の情動記憶の影響を強く受けています。そのため、無意識を変えない限り、私たちの行動や選択は過去に縛られたものになります。

しかし、アファメーションやヴィジュアリゼーションで無意識のリアリティを変えれば、私たちの行動や選択は自動的に変わります。

そうすれば、フリー・フローでゴールを実現していくことができます。


ワーク
「無意識」は普段、意識に上ってきません。
しかし、自分の考えや行動を観察することで、意識に上げることができます。
「自分は何を真実だと思っているのか」、「自分は普段どのような行動や選択をしているのか」を意識にあげようとしてみてください。
そのなかで、自分がやってみたいこと、達成したいことにとって有益なものはどんなものですか?
逆に、妨げとなっているものはありますか?
考えるだけでなく、メモ帳などに書き出してみるとさらに有効です。

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