企業の念頭挨拶を読んで思う「挑戦」を遠ざける伝え方
本日もお疲れさまでした。
今更ながら、本年もよろしくお願いします。
毎年このように行われる新年の挨拶。企業では念頭挨拶として社長から発表がありますね。
企業規模によっては、全員が目標を伝えることもあるかと思います。
今年「挑戦」に触れた企業は…丸紅 IHI 三菱商事 JFEスチール(敬称略)など。
その他「変化」という文脈で挑戦に触れてる企業も多々ありました。
どの企業も伝えている根幹は以下でしょうか。
気楽に読むだけの身としては、なんだか虚しさを感じてしまうのも事実。
思い返せば新卒で銀行に勤めていた数年は「そうか!社会のために自分のできることからやっていこう!」と熱い思いでいましたが、3年目ころからはどうでしょう。「そんなこと言ったってね」という黒い気持ちに変化しているのです。
「心頭滅却すれば火もまた涼し!」なんて綺麗な言葉の根底に「無理してでも頑張れ」というメッセージが隠れていることに気が付いてしまうのです。
実は「挑戦」って無意識的にみんなしているんですよね。それが社会や組織と結びつけて考えられがちなので、「自分が起こした変化が挑戦という高尚なモノではない!」と思い込んでしまうのではないでしょうか。
こんな簡単なことで「挑戦?」・・・と思う人もいるかもしれませんね。
気が付いてください、それが「バイアス」です。
例えば私は最近シャンプーを変えました。長年愛用していたシャンプーを変える時それはそれは悩みました。
こんなくだらないととられることでも悩んで決断しているんですよね。
それを「社会の変化はもっと激しい。もっと頑張れ。」と言われても疲弊してしまうだけだと思うのです。
だから思うのです。
「認めて」と。
コーチングにやってくる人の多くは「変化したい」という願いをもっています。すでにその行動が変化に向かった挑戦的な行動にもかかわらず、自分はそれに気が付いていないことも多かったりします。職業人人生の中で、いかに認められてこなかったのかをクライアントさんから受け取ると、とても切ない気持ちになります。
やってほしいことを伝えるのは、相手の状況を知り・認めた後にしてはどうでしょう。
認められ、認知されることでさらに挑戦する勇気が湧いてきます。
そうすると行動はおのずと変わってきます。
年頭あいさつを皮切りにこんな話をしましたが、管理職の皆様、そして何より日々挑戦して頑張っている皆様に向けて是非伝えていきたいなと思います。
もっと「認めて」生きていきましょう。