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ハウツーも大事だけど、自らの意識や習慣の見直しまで潜ってみよう。

こんばんは。“学びで人生を楽しく”と掲げて日々勉強を続けている小学校教員です。

これからの教員は今まで以上に、学び続け、絶えず変化していく力が求められると考えています。

予測不可能な時代を生きていくためには、経験則は足枷になる場合も大いにあります。経験則や固定観念にとらわれることなく、自らの価値観や考え方を見直していくことが不可欠です。

子どもたちに「学び続ける力」を求めるのであれば、なおさら大人の私たちが意識しなければいけません。

しかし、公的な研修や職場内のOJTだけでは厳しいです。理由はシンプルで、上の立場に立つ人ほど、経験則や固定観念にとらわれているからです。

上の立場に立つ人こそ、多様な価値観や考え方を受け入れ、アップデートしていく必要があります。そういった態度をもたずして、後輩に古い価値観や考え方で指導することは避けたいです。

かくいう私も経験年数を重ねるほど、とらわれやすくなっているのを感じています。

たがらこそ、長期休暇や年度納めのタイミングを見て、定期的に自分の価値観(教育観や授業観、目指す子ども像)や考え方を見直すようにしています。

『成長マインドセット』という本に、成長のアイスバーグモデルが紹介されています。私はこの本を読んで以来、強く意識しています。

目に見える「成果」や「結果」は氷山の一角。目に見えない「意識・想い・人生哲学」「ふるまい・習慣・行動」「能力・スキル」によって支えられているということを教えてくれます。

大きな「成果」や「結果」を望むのであれば、目に見えないところも意識的に大きくしていく必要があると著者は述べています。

例として、草野球の選手と大リーグの選手では、意識のところから大きな差があると書かれています。

これを教員に当てはめると、日々どのような意識や教育哲学(教育観や授業観、あるいは目指す子ども像)をもって教育活動にあたっているかで、すでに大きな差が開いているということです。

私なりに表現すると以下のような、アイスバーグモデルになると思います。

①これからの時代を生きていく力を育むうえでの「教育観」や「授業観」を明確にもつこと。

②それに基づいた教育活動を行い、授業改善等のリフレクション習慣を身に付けること。

③そこから、いま本当に必要な授業力を見極めて磨いていくこと。

こうした目に見えないものに支えられる形で、子どもたちの変容が結果として表れるというイメージです。

子どもたちを変えようとするのではなく、教員自身が変革するのです。そういう意識をもつと、教育技術のようなハウツーばかりを集めることに違和感を感じるようになります。

ハウツー集めの多くは、本質を見失います。子どもたちを変えようという意識が働きます。

そうではなくて、教員自身のマインドセットから見直すのです。教育観や授業観を磨いてこそ、ハウツーは大きな武器となります。何のためかを明確にしたうえで手札を切ることが大切です。

授業が変わると子どもたちは自ずと変わります。本来の学びの楽しさに気づき、子どもたちは生き生きと学び始めます。

ハウツーも大事だけれども、それ以上に意識や習慣の見直しまで潜ってみませんか。私はそんなことを強く感じています。

いま現在、教員や教員志望の方を対象にした学び場『ATTiTUDE』の企画を練っているころです。共に学んで共に成長できる機会にしたいです。

ハウツーだけではなく、教員としてのマインドセットから考えられる場になればと思っています。詳細が決まり次第お伝えします。


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