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心が折れない教師の習慣

おはようございます。“学びで人生を楽しく”と掲げて日々勉強を続けている小学校教員です。このnoteでは、学校現場のことや日常生活のことまで、いま考えていることを綴っています。


昨日は、「心が折れない教師の働き方」というテーマで記事を書きました。大切にしている心持ちと、具体的な取り組みを紹介していますので、ご興味あればお読みください。


今日は昨日のテーマに関連付けて、「心が折れない教師の習慣」について書いてみたいと思います。いくら成功体験を積み重ねても、その経験が毎年通用するとは限らないのがこの職業です。


このような発信をしていますが、私も同じで心が折れそうになったことは何度もあります。学級崩壊の危機に直面した昨年度は特に心が折れそうでした。


それでも心が折れずにやり切れたのは、「自分と向き合う習慣」があったからです。みなさんのお役に立つものがあれば幸いです。


昨日の記事でも触れましたが、自分と向き合うための言語化習慣は本当におすすめです。今日はもう少し詳しく述べていきます。



私がやっていて効果を感じているのは、「学級・授業記録」、「自己分析」、「抽象化メモ」、「メモ書き」の4つです。


1 学級・授業記録


子どもの事実を書き出し、うまくいったこと、うまくいかなかったことの原因を分析し、次のアクションプランを抽出する。これをひたすら繰り返します。


続けると分かりますが、授業が変わります。子どもの事実を起点にしているため、教師の都合だけで展開される一律一斉型や子ども不在の◯◯スタンダードなどとは一線を画した授業になります。


授業が変われば、子どもたちの学びの姿が見違えるように変わります。発達にでこぼこがあると感じる子どもほど、変容が分かりやすいです。


心が折れそうなときほど、記録を取ることをおすすめします。


2 自己分析


自己分析は就活生くらいしかやっていない印象ですが、強くすすめたい習慣です。自分を理解することからすべては始まるといっても過言ではありません。


自己分析はただ闇雲に思いふけって考えるよりも、書籍を活用してやるとよいです。自分を理解するための質問が数多く用意されていますので、そちらを参考に書いて言語化していくだけです。


以下、参考書籍です。


自分を理解することができるようになると、人生の軸が明確になります。自分は“どうありたいか”を言語化することで、日々の意識や行動が変わります。


また、自己分析で見落としがちなのが、「見直し点検」です。1回やって終わりではもったいないですし、そのうち忘れてしまいます。


自己分析で言語化したことは、何度も何度も見返し、修正・更新していくことでより精度が高まっていきます。チューニングしないと信念や価値観、思いは簡単に錆びついてしまいます。


心が折れない軸をつくるためにも、自己分析を通して“どうありたいか”を明確にすることをおすすめします。


3 抽象化メモ


日々の出来事や学びを抽象化し、他の場面やこれからに転用するためのものです。『メモの魔力』を読んで以来、ずっと続けている習慣です。


「ファクト(事象)→抽象化→転用」というフレームワークでノートに書いていきます。具体⇄抽象の思考を続けることで、物事を深く考えられるようになります。


セミナーや研修でも、読書でも、何気ないひとときでも、どんなときでも抽象化メモは役立ちます。私の体感だと学びが3倍になります。


先ほどの学級・授業記録もこの抽象化メモのフレームワークを活用しています。子どもの事実から、うまくいった(うまくいかなかった)要因を抽出し、他の場面やこれからに転用するといった流れです。


日々の抽象化が心が折れない骨太な自分へと成長させてくれます。


4 メモ書き


これは『0秒思考』を読んで影響を受けて始めた習慣です。A4用紙の上段にテーマ(問い)を書き、それに対する考えや思いついたことを書き出していくものです。書きながら考える感覚です。


私の中でメモ書きはブレストの役割を担っています。考えを深掘っていく抽象化メモとは違って、とにかく思いつくままに書きまくって考えを表出させるイメージです。


書きまくるうちに、考えが広がっていきます。そこで表出したある考えに焦点化して、さらに書きまくる。


先ほどの自己分析とかけ合わせると効果絶大です。自分を理解するための問いに対して、メモ書きで思いつくままにどんどん書き出していくことができます。


今回は心が折れない教師の「自分と向き合うための言語化習慣」を紹介しました。みなさんはどんな習慣で日々を楽しく生き抜いていますか?ぜひ教えてください。


いま現在、教員や教員志望の方を対象にした学び場『ATTiTUDE』の企画を練っているころです。そこでも、教師の学び方や習慣について語り合えたら嬉しいです。


オンライン、オフライン問わず開催していく予定ですので、ご興味ある方はぜひ一緒に学びましょう。詳細が決まり次第、ご報告します。


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