奈良芝近右衛門

noteでは思いついた記事を発信しようと思います。

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最近の記事

奈良クラブ残留争いの渦中における心の軌跡

1. 序章 2024年、J3リーグ奈良クラブの戦いが終わった。 結果は7勝18分13敗、勝点39で17位。 昨年、J参入初年度で見せた5位という快進撃から一転、J2昇格を目標に掲げた今季は降格争いに巻き込まれるシーズンとなってしまった。 JFL時代から10年間に渡って応援し続けた私にとっても、リーグ戦でここまで追い詰められた経験は初めてであり、残留争いの渦中、私の心は終始揺れ動き、疲弊し、そして苦しんだ。 その中で私が経験した感情の揺れは、まるで人が死を受け入れる際に通るとさ

    • 奈良クラブが残留するには

      2024年J3リーグ31節が終わった。 奈良クラブは今シーズン規格外の強さを見せる大宮アルディージャと対戦して0-0のドロー。勝点1を獲得したが、順位は19位に下がり、ついに降格圏に突入してしまった。 奈良クラブがJFLからJリーグに上がるまでの苦労を見てきた私には、首位相手に引分けた喜びよりも、いよいよ降格が近づいた現実を目の当たりにして、暗い気持ちを拭えない。 とりあえず、昨年の31節順位表を参照してみよう。 昨年31節における19位はSC相模原。勝点は33。今年の奈

      • 去る人に涙する幸せ

         2024年9月24日、秋の気配を感じながら、プロ野球オリックスバファローズのホーム最終戦に足を運んだ。この日は特別だった。T-岡田選手、安達了一選手、小田裕也選手、長年チームを支えてきた彼らの現役引退試合だからだ。  試合は残念ながら敗戦。しかし、彼らの最後のプレーは私たちファンの心に深く刻まれた。攻守にわたる輝かしい瞬間には、惜しみない拍手が響き渡った。  試合後の引退セレモニー。お笑い芸人の岡田圭右さん、そしてなにわ男子の藤原丈一郎さんが涙を流していた。その姿に、私

        • 楽しくスポーツ観戦を続けるために

          仕事帰りの夜、久しぶりに京セラドームでオリックスバファローズを観戦した。今シーズンは故障者が多く、成績も芳しくないバファローズ。対戦相手の首位ソフトバンクホークスとは既に14.5ゲーム差で、逆転優勝の確率は限りなく0に近い状況である。 そのため、のんびり観戦しようと、席は一番安い上段外野指定席を選んだ。そして、この試合では一つだけ約束事を自分に課した。 「ねばならぬ」をやめることだ。 例えば、ユニフォームやタオルなどのグッズを身につける「ねばならぬ」をやめて、服装は通勤時

          J3リーグの最終順位は序盤で決まるか?

          10節を消化したJ3リーグ  2024年J3リーグにおいて全チームが10試合を消化した。 大宮アルディージャが無敗で首位を独走する気配で、アスルクラロ沼津、 FC今治が追う展開となっている。 全38試合中1/4を消化したにすぎないものの、サッカーリーグにおいては、序盤でほぼ最終順位も決しているとの話を聞くことがある。 そこで、2019年~2023年までの5か年の順位から検証を行った。 検証方法まず、各年度の四半期節を下表のように分けた。 次に各年度、各チームの四半期ご

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          桜の季節に早朝の佐保川を歩く

          奈良の桜の名所の一つ、佐保川。 コロナ禍で昨年や今年は比較的減少したものの、桜の季節の川沿いは毎年多くの人で賑わいます。 桜は落ち着いてゆっくり見たいという気持ちもあり、数年前から早朝に花見をするのが恒例となりました。 人のほとんどいない桜満開の佐保川を歩くのは、まだ冬の寒さを残す空気も含めて実に心地良いものです。 年度の変わり目でもあることから、一年を省みて、次の一年を想う時間にもなっています。 頑張って成果を挙げ、新たな挑戦が始まる事になって、期待と決意と不安が入り混じ

          桜の季節に早朝の佐保川を歩く

          仕事帰りに奈良を歩く~宵の奈良公園~

          奈良の人とツクるTV昨年(2020年)10月16日の事だ。 「奈良の人とツクるTV」(NHK奈良放送局制作)というドキュメンタリー番組を視聴した。 15人の奈良県在住の視聴者が、奈良の人が本当に見たい番組作りに挑戦するという内容だ。 彼らが作り上げた作品が実に興味深かった。 昼間の観光名所でナラモエスイッチなる道具を使うと、別の時間に瞬間移動してその場の様子の変化を知る事ができるのだ。 残念ながらナラモエスイッチは空想の道具だが、奈良在住であるならば比較的気軽に様々な時間の奈

          仕事帰りに奈良を歩く~宵の奈良公園~