奈良クラブが残留するには
2024年J3リーグ31節が終わった。
奈良クラブは今シーズン規格外の強さを見せる大宮アルディージャと対戦して0-0のドロー。勝点1を獲得したが、順位は19位に下がり、ついに降格圏に突入してしまった。
奈良クラブがJFLからJリーグに上がるまでの苦労を見てきた私には、首位相手に引分けた喜びよりも、いよいよ降格が近づいた現実を目の当たりにして、暗い気持ちを拭えない。
とりあえず、昨年の31節順位表を参照してみよう。
昨年31節における19位はSC相模原。勝点は33。今年の奈良クラブより多い。
しかし、昨年より今年の方が上位と下位の差が大きく、下位の勝点数は全体的に2〜3点低下傾向にある。
注目すべきは、15位から20位までの各順位間の勝点差が昨年と今年でほぼ同じである点である。
それでは、昨年の最終順位を確認してみよう。
31節で19位だったSC相模原がテゲバジャーロ宮崎を抜いて18位に上がった。
しかし、SC相模原が調子を上げたのではなく、テゲバジャーロ宮崎が勝点5しか獲得できなかったのが順位逆転の原因である。
AC長野パルセイロのように上位チーム並の勝点を稼いで順位を上げたチームもあるが、下位チームはどこも同じような勝点数(7~8点)である。
奈良クラブが他チームの転落を当てにせず、最終順位で降格圏から脱出するには、残り7試合で最低勝点8、できれば12点以上を目指すことが必要だろう。
もはや価値あるドローで満足していられる状況ではない。
3勝はしたいところだが、31試合で5勝しかできていない奈良クラブには非常に厳しい課題だ。
まずは次節生駒山ダービーで、是非とも勝利を期待したい。
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