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今日見つけた本&読んでる本#10 本日は中森明菜と悪文と聖書ミステリの話、そして短歌にまみれています。

こんにちは! 生きづらい社会の中で、心がスッとラクになる「言葉のお守り」をお届けするつくだ@書籍編集×作家です。今日も積ん読人生を歩みつつ、パソコンに向かって短歌を書いてます。

今週から週1回土曜日に、更新できればと思っています。
さて、今週もわたしの「ほしい本リスト」にはたくさん本が追加されました。その中から、3冊ご紹介していきます。


いま読みたい本

まず一冊目はこちら!

80年代日本の音楽界に偉大なる金字塔を打ち立て、かつ象徴的存在として君臨した中森明菜。アイドルという立ち位置からスタートし、破格の商業的成功を成し遂げた。単なる歌謡曲でもニューミュージックでもロックでもない独創的な音楽を創り出し、歌い演じ、プロデュースし続けた、稀代の歌姫の音楽の軌跡を辿る――

中森明菜の音楽 1982-1991Amazon内容案内

先日、ADOさんの曲をAmazon Music Unlimited で聞いてたら、中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」のカバーを歌われていました。それで急に思い出して、中森明菜さんの歌を聴きはじめましたんですね。

これがよかったんです。まず圧倒的な歌唱力と声の良さ。さすがは昭和の歌姫と呼ばれていただけのことはあります。そしてどことなく感じる哀しさ。
芸能界の表舞台にあまり登場しなくなってしばらくになりますが、今なお魅了される人がいるのももっともだと感じました、

そこで見つけたのがこの本です。著者は音楽評論家のスージー鈴木さん。「彼女が残してきた歌と音に耳を澄ませ、「中森明菜の音楽」を真正面から捉える。時代的な表層現象からのバイアスによって、これまでややぼやけて映ってきた、それらの真の価値にフォーカスし、くっきりと解像度を上げていく。」(Amazon内容紹介文)

アイドルとしてだけではなく、ひとりの歌手として中森明菜をとらえその音楽を味わうための一冊として、読んでみたいと思いました。

そしてもう一冊はこちら。

文章を書くコツは芸術的な名文を書くことではない。読みにくい「悪文」を書かないことである。では悪文はどのようにすれば防げるのか。本書は日本語文の構造的特徴を分析したうえで、書物・新聞・公的文書などから100を超える実例を取り上げ、「機能的な文章」へと洗練させる技法を紹介する。

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noteを書く皆さんにとっても興味深い本ではないでしょうか。わたしも、悪文を知ることで、もっと読みやすく、読者さんに響きやすい文章が書けるのではと思い、今回取り上げました。

本書に解説を寄稿されている石黒圭さんは、次のように述べておられます。

長文を避ける、主語を省略しない……。「悪文」を書かないための技術を分かりやすい指針と図解で案内する、明快な文章読本。

図解入りというのがわかりやすそうで嬉しいですね。ぜひ読んでみたいと思います。


そして3冊目は、こちら。

清涼院流水さんといえば、京極夏彦さんより2年遅れてデビューし『コズミック』や『ジョーカー』などのJDCシリーズで人気をはせたミステリー作家です。清涼院さんはミステリーから英語学習本までてを広げ、最近では聖書本で人気のある作家さんでした。

その清涼院さんが、久しぶりにミステリを書いた。しかも探偵はキリスト?これは読まずにはいられません。同時発売で代表作『コズミック』『ジョーカー』が新装版として電子書籍で刊行されたのも嬉しいですね。


いま読んでいる本




さて、続いてはいま私が読んでいる本です。

まずは今回ノーベル文学賞を獲得されたハン・ガンさんの『すべての、白いものたちの』です。少しずつ味わうように読み進めています。

前回もお話ししましたが、文章が一つの詩のようで味わい深いんですよね。いまなら文庫本も書店さんにあるので、夜長の読書に選んでみてはいかがでしょうか。

そして、今度は漫画です。

つくみずさんの、「少女終末物語」です。2014年刊行ですから、いまから10年前に出た作品になります。

物語の舞台は文明が崩壊したあとの廃墟になった世界。その廃墟を食料と燃料を探して、愛機ケッテンクラートであてもなく旅するのがニコとユーリという少女です。この暮らしぶりが実にほのぼのとしているんです。

なぜだか西島大介さんの絵を思い出してしまいました。

そして、小島なおさんのデビュー歌集『乱反射』は読了し、あまりに素敵だったので、「千夜千首」という連載を始めてしまいました。

「千夜一夜物語」のごとく、かの大編集者・松岡正剛さんの人気連載「千夜千冊」のごとく、毎夜わたしが素晴らしいと思った歌人の歌を一首採りあげ読者の皆さんと味わっていく連載です。千首までなんとかつづけていきたいと思います。

そして、これも少しずつ読んでいるのが、

俳人の坪内 稔典さんが、正岡子規の言葉や作品を引用しながら、その人生について語っていく評伝です。いま学生時代に入りました。正岡子規全集の歌論と短歌を買ったものの、全集が旧かな旧字でなかなか読み進められないので、副読本にと読んでいます。

そして他の本を読み終えないうちに読みはじめたのが、この9月に逝去された批評家の福田和也さんの自叙伝的批評集です。

福田さんといえば、柔らかめのこの本しか読んだことがなかったのですが、あらためていま読んでみようと思います。

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ということでいま読みたい本、読んでいる本11冊をご紹介しました。
あなたのお勧めの本も教えていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

皆さんのスキやフォローにいつも励まされています。
本当にありがとうございます!

皆様にとって、「心の疲れを癒やし、再出発に向けて準備をするための場所」と、このnoteがなりますようにこれからも尽力していきます。どうぞよろしくお願いします🙇


毎夜19時更新で、1週間じっくりとその歌人の歌を味わう連載です。


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つくだとしお|書籍編集者×作家
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