『鬱の本』ーー「もうダメだ」と思った時に読みたい、84人の言葉
こんにちは! 10年のうつ病経験から得た学びを活かしつつ、常に新しい知識を吸収し続けることで、心が少しでもラクになる情報や考え方を発信している、つくだとしお@書籍編集×ライターです。 #毎日note2日目
「鬱」と「本」を巡る思いについて84人の著者が言葉を寄せたエッセイ集『鬱の本』を読んでいたら、心がラクになりそうな言葉がたくさん詰まっていました。そこで、私の心に残った本書の言葉を紹介しつつ、「言葉の持つ力」について考えてみたいと思います。
鬱のやり過ごし方を教えてくれる言葉
これは文筆家のphaさんの言葉です。
どうしても気分が晴れない、何もやる気が起きない、そんなときは無理をせず、ただただ嵐が過ぎ去るのを待つことも大切ではないでしょうか。
「嵐が過ぎ去るのを待つ」というのは、一見するとネガティブな印象を受けるかもしれません。しかし、自分の感情と真正面から向き合うことは、ときに大きなプレッシャーとなります。そんなときは、無理にポジティブになろうとせず、ただただ時間をやり過ごすことも有効な手段と言えるでしょう。
「ごまかしながらやり過ごす」という言葉にも、ハッとさせられました。辛いときは、好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、美味しいものを食べたりと、自分の心を少しでも楽にしてくれるものを頼ってもいいのです。
「どんな自分でもいいんだよ」と、心に寄り添ってくれる言葉
とはいうものの、「ただただ時間を過ごす」ことに罪悪感を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。私自身、なにも果たせないまま無駄に一日を過ごしてしまって「なにをやっているんだ私は」と、自己嫌悪に陥ることがよくありました。
自己嫌悪というのはやっかいなもので、一度ループをし始めると最悪「死にたい」という気持ちにまで追い詰められてしまうことがあります。
しかし、勝山さんの「無駄な時間だけが休息になる」という言葉は、無駄な時間を過ごしまった自堕落な私にも寄り添ってくれるような気がしました。それはある意味で救いにもなりました。
何らかの行動をとることで、心身を休息させるアクティブレストという方法があります。勝山さんが述べているのはまさにアクティブレストです。どんな自分も否定せず、いったんは受け入れる。
たとえ無駄な時間のように思えても、心はそれで癒やされていきます。罪悪感を感じる必要はどこにもないのです。
鬱の日々に光をくれる言葉
鬱の時は、どうしてもネガティブな感情に支配されてしまいがちです。そのせいで、目の前にある幸せを自分から拒否してしまうことがあると海猫沢さんは説きます。
この言葉は、憂鬱はもちろんのこと鬱病でさえ、あなたの幸せを遮ることはできないと私たちに教えてくれています。たいせつなのは、半径3メートル以内にある幸せに気づくことです。
言葉は幸せを見つけるための地図であり、辛いことから心を守るお守りにもなります。本書は、鬱病の具体的な治療法を書いた本ではありません。しかし、「もうダメだ」と思ったとき84名の言葉は、何らかの助けになってくれるはずです。
『鬱の本』の言葉たちが、あなたの心に寄り添い、支えとなりますように。
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前回はこんな記事を書きました。
「超学びの記事ーっ⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝」と評判の有料記事です。
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その週に気になった未読本をご紹介しています。
月に1回以上を目標に、うつ当事者のリアルやうつ抜けに役立つヒントを書いています。