過酷な男性浴場

これは書き残すべきだろう。

きょうは週に一度の入浴日で、

ここにしか書けない事実、

場所はホテルの大浴場で、

男性浴場なんだよね。

わたしの裸体は、

股間の形状を確認しないかぎりは、

女性にしか見えない。

新しく男性浴場を開拓する気力なんてないから、

かつて(男性時代に)愛用していたカプセルホテルの、

大浴場へ、

外来入浴(宿泊せずお風呂だけ)。

ここの大浴場は浴室の壁面が鏡張りになっていて、

仮にも女性化こんなに頑張ってきたんだもん、

自分自身という『女体』を鏡に映せるのが嬉しくて、

最近は毎回、

ここのお店を愛用。

(※それ以外に利点は何一つ無いです)

明らかに女性らしき風貌の者が

混じっていても、

ほかのお客さんは、

ふつうは放っといてくれます。

また、店員さんからは

フロントのところで

『こちらは男性専用となっております』

と言われたことはあるものの、

なにせ男性時代に作った会員証があるのでね。

入ってしまえば、

性別問題で揉めたことはない。

もしも退館云々の騒ぎになったら、

股間の形状を提示するしかない、

というシュールな状況なのだが。

そうは言っても、

(公共の銭湯は公共施設だとしても)

ここは商業施設なので。

銭湯よりもはるかに高い料金を払ってくれた『お客様』に対して、店舗側がわざわざトラブルを作り出すことは絶対ない。

そんなわけで、

男性時代と同じ

『男性専用カプセルホテルの大浴場』を

女性化した今でも、

使い続けているのだが。

トラブルに遭って思い知る。

股間の形状だろうが身分証(戸籍)だろうが、

根本的には『男性の証明』にはならない。