飲めるケーキ「ブッシュ・ド・ノエル」と、世界のこどもたちからのギフト
天災は忘れたころにやってくるといわれるが、吉報も思わぬときに届くものだ。
度重なる引っ越しに伴う梱包・開梱にあたり、自分の荷物の多さに辟易する場面が多々あった。なかには買ったことさえ忘れているものも。気にいって買ったはずなのに1度も袖をとおしていない服、新品のまましまわれっぱなしの文房具類、つかう予定のない未開封の生活用品と対面した。
いつだったか、どこかでみかけた『NPO法人ワールドギフト』に寄付するのはどうだろう。思い出してすぐにダンボールにまとめて、送る準備をした。
箱の大きさによって決まる寄付金を添えて、事務局宛てに発送するシステムになっている。どこの国の誰に届くかはわからない。送った瞬間にこのことをすっかり忘れ、月日が経つに違いないと思っていた。
ある日、朝イチの日課のひとつ「メールをチェック」していると、見慣れないメールアドレスからのものに目が止まった。差出人はNPO法人ワールドギフトとある。
そこには寄付へのお礼や、現地に到着しひとの手に渡った旨が書かれているばかりか、感謝の気持ちを伝えたいという写真(個人のブログやSNSでなら共有してもいいと書かれてあった)まで添付されていた。
これはうれしかった。写真の子どもたちが身につけているものと、わたしが送ったものは一致しないが、おそらくみんなを代表して撮影に臨んでくれたのだと思う。
彼らはクリスマスをどう過ごしていたのだろう。ふとそんなことが頭をよぎった。
今年のおうちクリスマスには、「ブッシュ・ド・ノエル」をつくった。
以前、noteに投稿した下のレシピが元になっている。
大好きなパブロバをベースにしたブッシュ・ド・ノエルだ。中も外も生クリームだとトゥーマッチなので、チョコレートクリームは豆乳グルトと卵白で仕上げてみた。
グルテンフリー&ローレクチン「ブッシュ・ド・ノエル」レシピ
材料(25cmロールケーキ型1台分)
つくりかた
①ボウルで卵白を泡立て、白っぽくなったらあらかじめよく混ぜあわせておいたビートシュガーとココアパウダーを加えて角が立つまでしっかり泡立てる
②タピオカスターチ、りんご酢、バニラエクストラクトを加え、混ぜる
③型に生地を広げ、160℃に予熱しておいたオーブンで15分焼く
④焼きあがったら、くっつき防止のビートシュガー(分量外)をしいたオーブンシートの上にひっくり返して冷ます
⑤ボウルで生クリームを泡立て8分立てにする
⑥ ④に⑤を塗り、丸めてラップでくるんだら冷蔵庫で冷やす
⑦耐熱ボウルにカカオをいれ、レンジで溶かす
⑧ボウルに卵白とビートシュガーをいれ、しっかり泡立てる
⑨ ⑦に⑧を3回に分けて加え、混ぜあわせる
⑩豆乳グルトを加え、よく混ぜあわせる
⑪ ⑥に⑩を塗り、フォークでラインを描く
⑫1/3くらいでカットし、長い方の上にのせる
⑬レンジで溶かした仕上げ用のカカオを渦巻き状に絞り出し、ココナッツファインをふりかける
メレンゲの焼き菓子「パブロバ」は軽い食感が特徴的。今回はロールにするためにすこししっとりした状態で火入れをやめ、クリームを抱きかかえるだけの強度を残している。
生地だけでなくチョコレートクリームの軽さにもこだわった。豆乳グルトと卵白のクリームにチョコレートを加えた特製。口のなかでふわっととろける「飲めるケーキ」の完成だ。
年内はこれが最後のnoteとなる。
今年も1年間お世話になった感謝を込めて。また来年。