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今年のバレンタインスイーツと、思い出す昔のこと

新年を迎えてから時間のつかい方を変えているおかげで、朝1時間、夜1時間ほど余裕がうまれた。

今までほとんどなかった「こころのゆとりを感じる時間」が手に入り、「手放す」を実行してよかったと感じている。

そうこうしているうちに気づけばもう2月。この月は、やはりコレを避けることはできない。

バレンタインデー。

男性から女性へ、女性から男性へ、はたまた女性から女性へ(いや、もはやジェンダーを語るなんて時代遅れなのかもしれない)日頃の想いや感謝を伝えるのにベストな日だ。

だから今年もつくってしまう、バレンタインスイーツを。

王道のハート型でつくったのは、先日noteに投稿したこのケーキ生地の応用だ。

ハート型の1/3くらいにチョコレートをコーティングし、ココナッツファインをまぶして。

”いかにも”なハートの形を好きなひとに贈るのは気恥ずかしいが、気取りのないこちらのケーキならお誘いしやすい。そんなひとがいればの仮定だが。

「チョコレートメレンゲブラウニーケーキ」のレシピはこちらで公開している。

メイキング動画もつくった。

「バレンタインデー」というと思い出すことがある。

雑誌の企画で募集していた「手づくりバレンタインスイーツ」なるものに応募したら、運良く採用となった。中学生のときだった。

今はなきティーン誌『JUNIE(ジュニー)』をご存じのnoterさんはどのくらいいるだろうか。

その当時では珍しい、ハーフモデルで構成された雑誌だった。

同じ人間なのにこれほどまで「かわいさ」が違うのか・・・と、指をくわえながらながめていたのをよく覚えている。中でも推しはジョディ。

おとなになってからたびたび耳にするようになった「オリーブ少女」ということばを、わたしはどこか遠い世界の国の話みたいに感じていた。理由はわからなかった。

でも今回、noteにこのくだりを書くにあたり背景を調査しているうちにわかった。雑誌『Olive』をときどき手にしてはいたものの、うちに毎号あったのが『JUNIE』だったからその記憶のほうがはるかに鮮明にあるのだと。

厳密にいえば愛読者は姉だった。6歳離れている姉が好きなタレント、読んでいる雑誌、聴いている歌をわたしは浴びていた。同級生と話が噛みあわないときもしばしばあった。

『JUNIE』が企画したバレンタインスイーツの概要は確かこんな感じ。彼氏役のモデル「マーク(のちにglobのメンバーとなるマーク・パンサー)」にプレゼントする”仮定”で、つくったものを写真に撮って送れと。

ハート型で焼いたケーキをホワイトチョコレートでコーティングし、ハート型に焼いたクッキーを上にのせた作品が編集部でウケたのだろう。わたしを撮影したいから家の近くまで行くという。

それからしばらくあとに、公園で撮影されたわたしの顔写真とともに、作品(バレンタインスイーツ)が『JUNIE』に掲載された。横で喜んでいるかのように、マークが一緒に載っていた。

人生というのは何が起こるかわからない。

「いぬはちょこれーとたべちゃいけないんだってさ。ちぇ」