少しずつ回復する身体

回復へ向けた第一歩

ようやく始まった休職生活。前回も
書いたように最初の1ヶ月はほとんどベッド上で生活していました。
何もできずただご飯を食べて、トイレに行って、お風呂に入って、携帯を見ながらゴロゴロ。
そんな毎日でした。回復への第一歩はまず休むこと。主治医からも言われていたのもありますが、そもそもこの体調で何かをやること自体が難しく、活発に動いていた自分と比較するとこれが本当に自分なのかと疑うような毎日でした。
1ヶ月がすぎ、少しずつ起き上がれる時間が増えてきたこともあり、少しは体を動かさないとと思い、思い切ってジムへ通うことにしました。

やっぱり人の目を気にしてしまう

ジムに通うことになり、できれば毎日通いたいなと思い、最初のうちは頻繁に行くようにしました。
ですが、ここで、あることを感じてしました。
周りは年配の方や主婦の人などが多く、明らかに20代そこそこの自分がいることが浮いているように見えたんです。「あの人若いのに何で毎日、平日の昼間にいるんだろう」「仕事はどうしてるんだろう」絶対に周りはそんなこと思っていないのに、幻聴に近いものを感じるようになります。
仕事をしていない自分は何をしているんだろう。そんな風に自分を責めてしまうようになりました。
ジムの人に声をかけられるのも嫌になり、結局すぐに行かなくなってしまいました。
人の目を気にすることは営業をやっていると自然反射的に身についてしまい、相手の表情や声、雰囲気をいち早く感じ、対応するという営業であれば自然にやっていたことが、鬱になった今非常に厄介な存在となってしまいました。

運動と食事

そんなことがあり、ジムには行かなくなってしまったのですが、家の中で筋トレをしたりすることで、少し活力が戻ってきたような気がしました。
気のせいなのかもしれませんが、それまでYouTubeなどでも”うつ””休職”などのワードで調べることが多かったですが、自分の好きなジャンルのことを調べる機会も増えるようになりました。
そんな中で、鬱から回復するための食事について調べるようになります。
私が読んだ本では「とにかくタンパク質」をとることを心がけなさいと言うものでした。
確かに、タンパク質中心の生活ではなく、営業の外回りでコンビニのパンやラーメンなどいわゆる偏った食生活をしていたなあと今になると思います。
そこから少しずつ、プロティンや乳製品、大豆などこれまであまり取ってこなかった栄養素を心がけるようになりました。
もちろんすぐに体調が良くなると言うものでもなく、今思えば、あの時に食事改善をしたからこそ、現在の回復につながっているんだなと思います。

運動と食事の成果

休職してから運動と食事を改善したことで少しずつ、回復傾向になってきました。
その結果として、体重も10キロほど減りました。病的な減り方と言うよりも、学生時代の一番いい時の自分に戻ってきました。
不思議なもので鏡に映る自分が昔のように戻ると少し心まで戻ったような気分でした。
休職3ヶ月目くらいからはとても体調が良く、簡単に言うと何でもできるような気がする状態でした。
ですが、鬱はそんなに簡単な病気でないと言うことをあとあと気づくことになります。
この頃には職場の人とも連絡を取ることもできていたので、会社側もそんなに元気ならもう大丈夫だろう。と。
自分も体調が良かったので、早く働きたい!と思っていました。そんなこんなで休職して4、5ヶ月たった頃に復帰する話となります。
今でも思います。
もしタイムスリップできるなら、この時の復帰判断を思いとどまらせに行くと思います。
それくらい、今思うとこの復帰は早すぎたと思っています。

次回は休職後、復帰するに至る過程について書いていきたいと思います。
話的にだいぶ省略していますが、徐々に休職中の生活の細かい部分も書いていたいと思います。


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