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(190)「頼る」と「依存」の違い

頼りがいのある人

「頼る」と「依存」。
似ているけれどニュアンスがちょっと違うように思う。

「頼る」は「相互に助け合う」という気持ちがどこか入っていて相互の自立を感じる。

自分の不得手なことは得意な人に助けてもらい、相手が不得意なことは自分が相手を助けて恩返しをするみたいな。

これは「相互依存」とは全然違う。
「相互依存」は最終的にお互い「ダメダメ」の方向に進む。
例えば、好きな相手が自分から離れることを恐れて、自分のそばに繋ぎとめておきたいという「エゴ」から、相手の喜ぶこと、望むことを何から何まで全部やってあげてしまう。
その相手は一緒にいるだけで、努力しなくても全部やってもらえるので都合良くてとても便利。特に相手を愛しているわけではないが、相手無しでは生きていけなくなり、ますます怠惰になって離れられなくなっていくような。

「依存」は常習犯。永遠に相手に甘えたい。常に相手からの提供が欲しい。ひたすら一方通行に「してもらう」ことを待っている状態。
「依存」は「中毒性」があり、更に「甘え」を増長させ「依存常習犯」となっていく。

「依存」は良い方向にグルーヴが回らず、ダメダメのスパイラルにハマっていくだけ。

お互いに「良い波動のエネルギー」を相手に投げ返して「良い方向にグルーヴ」を回していくことが良い関係を生み出す秘訣だと私は思う。

受け取ったボールを投げ返さないで
「もっとあなたの愛をちょうだい!!」
と言われ続けたら必ずいつか相手は重たくなり、苦しくなって、いずれ離れていってしまうだろう。

「脳の勉強会」のテーマが「依存」だったことがある。
人への依存心は「薬物の依存」とアルコール中毒のような「嗜好の依存」とは性質が異なり、脳の反応する場所が違うという。

辞書で調べてみると、
「頼る」は
助けてくれるものとして、よりかかる。たのみにする。

「依存」は
特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になること。


頼りがいのある人
は褒め言葉。

依存がいのある人(→こんな日本語はない!!)
とは言わないですよね…。

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