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知れば知るほど楽になる

電車に乗っていると「運転間隔の調整」が時々行われますよね。

なんで前の列車が遅れてるからって、後続の電車も遅らせないといけないの?
という話ですが、適切な車間距離を空けた方が結果、全体的にスムーズに進むことになるらしいですよ(ざっくり)。

電車に限らず自動車を運転するときも同じで、渋滞が発生したとき、イライラして車間距離を詰めがちだけれども、みんなが前の車からゆとりがある状態で進んだ方が、早く渋滞解消に向かうんですって。

ただ、自動車で車間距離を空けると、その狭い隙間に割り込んでくる車がいたりするから厄介ですよね。
一筋縄ではいかない。

そういう意味合いも含めて、はやく自動運転の時代が来ればいいのに、と思います。

自動車が、スピードの出る大きな金属の塊という凶器であることを理解していない、としか思えないドライバーがウヨウヨしている中、話し合いで解決することが非常に難しそうな彼らと肩を並べて運転するなんて、わたしには恐ろしすぎます。

ということでわたしは基本的に、電車と徒歩で日々を過ごしています。

徒歩であっても「運転間隔の調整」が必要なことって、時々あるなと思います。

混雑した駅の改札や階段
スタジアムやコンサート会場からの帰り道
雨や雪の日

前の人との距離を詰め過ぎると、混雑状態が長引くばかりか接触したりつまずいたりして最悪の場合、群衆雪崩を引き起こします。

人との距離をぎゅうぎゅうに詰めても、いいことなんか何一つ無い。

電車の「運転間隔の調整」の仕組みを知ったことで、わたしはひとつ、知見を得たと言えます。

イライラしてもどうにもならん(寧ろ悪化する)ということを知っているだけで、先を急ぐ気持ちが和らいでいくのを感じるのです。

もはや、目に見えて苛ついた態度で距離を詰めている人を見かけるにつけ、焦りなさんな隣人よ、という慈悲の心すら湧いてくるほど。

そう考えてみると

フェミニズムとか
バックラッシュとか
ホモソーシャルとか
ホモフォビアとか
ミソジニーとか

それまで「何だか分からないけど不快」と思っていたけれど、そういう構造だったのかと知って胸のつかえがとれたことが確かにあります。

今回の「運転間隔の調整」のように、他の様々な事象にも応用できることに思い至り、芋蔓式に楽になった経験がたくさんあることにも気付きました。

知るってつくづく、大事なことだなと思います。
知らなかった頃には戻れないし、戻りたくない。

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