勉強習慣とは罪悪感と向き合うこと
本文
こんにちは。私は個別指導塾で塾講師のバイトを数年続けていました。
中学受験、高校受験、大学受験にむけての勉強法の指導を行ったことがあり、指導可能教科は理系科目です。
勉強をしなければ成績向上しないというのは正しいので、成績向上のために勉強習慣を設けるのはよくあると思います。
ただし、勉強は明確な目標はあっても日々の進歩を実感しにくいものです。
そういうわけなので、勉強しなかったことがどれだけの損失か分からないという不透明さが原因で不安になってしまうこともあるかと思います。
ここで考えていきたいのは、「しなかったこと」に対する罪悪感です。
今日勉強しなかったということに罪悪感を持ってしまうと、何とか軌道修正をはかろうとする試みが発動されることがあります。
しかし、今日「しなかった」ことは忘れたほうがいいです。
なるべく意思決定の回数を減らして行動を自動化することが習慣の真の目的だと思うので「しなかった」ことは意思決定を増やしてしまうことにつながる可能性があります。
すごろくでいうところの「一回休み」のように捉えて明日からまた再出発です。
上記にしるしてある通り、勉強の効果は一日ちょっとでは実感しにくいので長期的に続けていくことが大切です。一日ぐらい休んだとしても月単位、年単位で続けていればしなかったことは誤差です。
習慣づけるということはいかに罪悪感を持たないかが重要なのではないかと考えています。
余談
塾でバイトしていた頃、生徒が自分で設定した習慣を守れなくて落ち込んでいたことがありました。
生徒はおそらく「自分が思っていた未来像からどれだけマイナスになっているか」を考えていたので落ち込んでいるのだろうと察しがつきました。
ですが、塾講師としては何とか勉強は続けてほしいので「できたこと」に目を向けて新たに習慣を設定してみようと考えます。
そして再出発したはいいものの、そこで問題となったのはできなかった分を取り返そうとして1日を頑張りすぎてその翌日にやる気が起きなくなることがあるということでした。
ここで私が感じたのは、習慣に対していちいち達成感を感じていては反動が大きく習慣化しないということでした。
こういうことがあり、私は一回休んでも取り返さなくて良いという路線に切り替えました。
また、一日の目標は自分のできる最大値を採用するのではなくその50%ぐらいがちょうどいいという知見も得ることができました。
習慣化さえしてしまえば、あとはその流れに乗って目標は自由に設定可能です。例えば、1日10時間勉強はいきなりは無理ですので、1日2時間程度から始めてみるというのもありでしょう。
最後にどうしても何もできないという生徒に対しては、「1日1問」からスタートしてみましょう。大切な事は自分にもできると思うことだと考えています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?