【読書感想文:「脳疲労が消える最高の休息法」久賀谷 亮著
【動きまくっている脳を落ち着かせる】
何もせずにただボーっとしているときでさえ、私たちの脳は常に活動していると言われています。この活動は、ディフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ばれる脳の基本構造によるものですが、その働きによって脳は相当なエネルギーを消費しているそうです。
常に活動している脳をマインドフルネスを通じて意識的に落ち着かせることで、脳疲労が軽減し、心身ともにリラックスできる方法がこの本に詳しく書かれています。
【マインドフルネスの3つの特徴】
①「宗教性を排除→徹底した実用性」
マインドフルネスや瞑想の話をすると、「こいつはなにか怪しげな宗教に勧誘しようとしているのか」と思う人がいます。自分も思われたことがありますが、マインドフルネスには宗教的な要素は一切ありません。こころを休めるとても現代化された方法です。
②「修行の要素を排除→シンプル化」
座禅を組んだりする必要もないですし、いつでもどこでもできて、こころを落ち着かせるシンプルな方法です。
③「脳科学からのアプローチ→客観的に実証された効果」
この本にも脳の働きとマインドフルネスの関係性を、
研究結果や実証効果を交えて書かれています
【呼吸は意識の錨(いかり)】
自分自身、イライラしたり、怒ったり、クヨクヨしたり、不安になったり、頭の中が忙しいなぁ」と感じることが多いです。
そのような時は、この本に書かれている「呼吸は意識の錨」を意識するにようにしています。いろいろな雑念の波によって、考えや感情が流されないよう呼吸の錨をおろします。
感情が高ぶってきたり、興奮しているなと自分で感じたら、呼吸に意識を向け、呼吸でまずはこころを落ち着かせます。
そして上から俯瞰的に自分自身を見つめるようなイメージを浮かべ、他人を見るかのように自分を客観視するようにします。
そうすると、少しですがフッと落ちついていきます。
【脳疲労が消える7つの休息法】
この本には体の状態やこころの状況に応じた7つの瞑想方法が書かれていて、さらに瞑想に誘導するCDが付属されているので、すぐに実践できます。無料でダウンロードできる音源もあるので、スマホにダウンロードしておけば、朝起きてすぐや、スキマ時間に聞いて脳とこころを落ち着かせることができます。なんか疲れているなとか、すっきりしたいと思われる方に、是非おすすめしたい一冊です。