子の居ぬ間にクィーンベッド
『おひとり様』が結構好き。
『一人時間』はないと辛いタイプ。
みんなと楽しいのもいいけど、たまには一人でのんびりしたい。
それが叶わないときが、ワンオペ育児で過ぎていき。
幼稚園の一泊保育も、具合が悪くなったら迎えに行かねばならないから、ちょっと心配で待機。
小学校の泊まり行事も、何かあったら迎えには必須。
なのでスキー教室は、怪我の危険ありでまた待機。
そして修学旅行は…数日…大丈夫そう?
ここでのんびりできなくて、いつする?
今でしょ!
という林先生の決め台詞を胸に、どうしたら長年の一人になりたい欲求を満たせるかを考えに考えた。
初めて一人でホテルにお泊まり
おひとり様が好きと言いながら、やってなかったのがこれだった!
今やあちこちでレディースプランも充実して、一人でも広めな部屋にゆったりバスルームのプランがお安く出ている。
早速ネットをウキウキしながら探してみる。
案外あるある。
大浴場が温泉もいいねぇ。
朝食付きも優雅だねぇ。
なかなか落としどころに迷う時間すら醍醐味。
やっと目星をつけて、夫に交渉する。
「修学旅行の間に、私一人で一泊旅行したい!」
「え?えっ一人?旅行⁈ どこ行くの。」
「池袋。」
「なんでまた池袋…」
「ちょっと予約したもの取りに行くついで。」
期限内に取りに行かなければならないものがあり、池袋には行く必要があった。
普段あまり足を向けない方向だから、ついでに駅回りだけでも探索しがいがありそう。
しかも移動時間は案外短めで、万が一の時すぐに帰れる。
などと力説して、安めながら良さげなビジネスホテルをみせた。
さすがに初めての一人なので、ビジネスホテルレベルが気軽かなと。
「まあ、これならいいんじゃないか。」
しげしげとみていた夫も納得してくれた。
よし、やった!
私が一人で約二日フリーなんてなかったんだから。
大きめなスーツケースとリュックの荷物に埋もれそうになりながらの我が子を、見送る。
さて、私も旅行だー!
一泊だけど、立派な旅行。
掃除と洗濯はして、なるべく身軽に颯爽と出発!
予定通り、池袋にはお昼どきに到着。
東武百貨店や西武百貨店、パルコなどデパートが駅に沿ってびっしりある。
私の最重要ミッションはその中で簡単に終わってしまったので、ぷらっと探索する。
聞いたことある『いけふくろう』を発見。
そして、人が結構多い中をランチの店を探した。
オムスパが名物なお店で、好物のトロトロ卵に舌鼓。
写真の見た目が黄色いけどね。
荷物も置きたいし、ホテルを目指すことにした。
昔、よくNODA・MAPなど観劇した、東京芸術劇場の向こう側へ。
ホテル アーバン。
大浴場はないけど、レディースプランでヨーロピアン調な広めな部屋にテンションがあがる。
マッサージチェアに、手足伸ばせる広めなバスタブ。
そして
ダブルからクィーンサイズのベッドへ、思わずダイブ。
あー、広いー、のびのびー!
どこもかしこも、一人占めするには贅沢な広さ。
一人だけど、寂しくはない。
むしろ、久々の静けさを堪能する。
自分の好きな時間にご飯を食べて、ゆっくりお風呂に入り、心ゆくまでマッサージをして、ベッドに大の字になる。
至福。
そりゃ、広いベッドを一番にとる子供にも…という考えは頭をよぎるけど。
今回は、私の初の一人旅。
のんびりするって決めてたから。
休んでしまうと動けなくなるもので、いつもは子供と取り合いになるSwitchも持ってきたけど、Wi-Fiが混線しがちで断念。
というか、ベッドに横になっているうちに、すっかり眠ってしまった。
疲れていたんだなぁと、チェックアウトギリギリまで
もうせっかくなので部屋を楽しんだ。
結局他に出かけたのは、日本最大級のガチャガチャの森の壮観さを見たかったので、そこくらいだったけど。
旅にもいろいろあるわけで。
私の初めての一人旅は、とことんのんびりするという目的を満喫できた。
そしてまた、日常に戻っていく。
子供が元気に旅から帰ってくるのを待つために。