文具の博覧会では、出店者さんから技術を教わろう 〜文具の博覧会レポート〜
どんなに機械化されようが、文房具はなくならない。
始まりは、幼い子供の頃から。
自分のものとして、握るクレヨンやシールや手紙交換のスタンプ。
それらが可愛くさらに機能的なら、トキメキは女性だけではないだろう。
本日9/7〜9/13まで、大丸東京で開催されている、「文具の博覧会」に行ってきた。
私が文房具をたくさん使うことは、もうそれほどない。
ただメルカリやネットショッピング関連でも、必要な人もいるだろう。
今回は紙もの、マスキングテープ、スタンプが多いみたいで、私はとある理由で、常に可愛い『ありがとう』スタンプを探している。
二つ三つ、新しいのを発見できればいいな。
そんな気楽な気持ちで行ったのに…
なぜ消えた、諭吉…笑。
いや、後悔はない!むしろ、満足。
かなりの出店者数なので、端からもれなく見ていく。
いつも比較的空いている昼時に来るが、会計列は長蛇。
スタンプスタンプと思いながら、歩いていると目に入ったのが、切り絵のような耳飾り。
文具じゃないけど、美しいねーと思っていたら、出店者さんが話かけてくる。
私は、心惹かれる確率が30%以下でないかぎりは、素材や差し支えなければ、どうなっているのか、作り手の話を聞く。他のものとの差がどこか、それが明確でないと売上は難しい。
繊細なレーザーカットに、「綺麗ですねー」とイヤリングの見本を手に取ると、「鏡を忘れちゃって…とスマホカメラを代理にしようとする出店者さんに、思わず、「あるあるですねー笑」と言ってしまった。
まあ、これで私が売る側の人間であることがバレて、話が弾み、ディスプレイも手がけているなど天井から下がったモビールを森のようにした過去写真を見せてもらった。(下の写真左上)
こういうのが、私のインスピレーションとなる。
カードの中には、飛び出すハミングバード。
こういうのは、急に必要になったりするから、持っていて損はない。
スタンプを、たくさんおいてあるところを発見。
ただ、同じような店は多く、決め手にかけたが、うーんと見ていた。
出店者さんは、ちょこちょこと声をかけてくれていた。が、バラ売りとセット売りの違いとその組み合わせを考えていたら、「中見は値段が同じなら、取り替えられますよ。」
それは、願ったり叶ったり。
「サンキューは絶対欲しいんですけど、この男の子と草とか、あと猫は他で買ったから要らないかな。」
「この書いている女の子はどうですか?あと、草はおススメですよ、ウサギは年賀状にも使えるし。」
「これで、こういうのどうでしょう。」
めっちゃ、可愛い!
「うわー!リアル。草いらないとか言っちゃダメでしたね。」
「結構使えるセットにしてあるんです。蝶々もかたむけたりして。」
これぞ、正しい使い方。
こういう技術を教えてもらうためにも、コミニケーションは必要だ。
私だけだと、こんな絵画的には使えなかったはず。
しかも、店を離れた後に追いかけてきて、女の子のペン先の失敗しない置き方まで念押ししてくれた。
作り手は、真剣なのだ。
突然の出会いも、楽しみの一つ。
一際目を引く、愛らしいイラストに色彩溢れたスペース。
もう、美術好きにはたまらない。
何か欲しいと迷っていたら、お買い得なお楽しみセット発見。
初日だから、まだあった。
結構みんな漁っていたから、すぐなくなるだろう。
「どの動物が、とかあったら言ってくださいね。」
と言われて、「どれも可愛すぎて、どうしよう。」という困った客の私に、在庫もまだあると、出してくれる。
なるべくたくさんまんべんなくいるのがいいなと、チョイス。ノベルティのハガキまでいただいた。
元々北海道の方だそうで、結構野生動物は骨太に描かれていて、ただの派手好きなわけではない。
「LINEスタンプにできそう!」とか言う私に、「よく言われるんですけど、どの動物って決められなくて…。」
みんなそれぞれこだわりを持って描かれているから、あのサイズに特化したら、持ち味は薄れるかもしれない、確かに。大きめのサイズでこそ、活きるイラストなんだ。
私はいつも、一言も二言も余計だが、学びもある。
他に、残念ながら出店者さんが委託か交代制かで、いない所もあるが、それはそれでじっくり見れる。
その他ノートに名前を入れてくれたり、活版印刷などワークショップもあり、やはり100均では揃わない興味深い工夫が盛りだくさん見られる。
改めて、文具奥深い。
是非皆さんも、気になるお店の方と話してみてほしい。
より愛着が湧き楽しめるし、それを望んでいる出店者さんも多いはずだ。