#30:田端信太郎さんの株さんぽ
株さんぽ
田端信太郎さんの株さんぽがおもしろい。
個人的に投資チャンスを見出したいというよりも(そもそも今の仕事の関係で個別株は購入できない)、田端信太郎さんの投資家としての街の見方がおもしろい。また、撮影者のポーク中山さんという若者が成長している(人柄も素直さと謙虚さを感じる)様子も微笑ましい。
投資家としての街の見方
投資家としての街の見方が、通常の街歩きとどう違うのか、というのを考えてみる。大きく分けて2つあるのではないかという仮説が立った。
①解像度の高さ
まず、目に入った商業施設やブランドについて、どういうブランドなのか、またどんな会社からの出資を受けているか、という情報が非常に豊富だ。
街の風景があって、その構成要素たちがどういう資本の下にあるのか、の解像度がとても高い。僕含めて一般人が「会議室があるね」(あるいは興味すら示さない)で済ませてしまうところ、「サイバーの子会社」「センスがいい」など、資本関係から実際のサービスに対する感想まで出てくる。
②マクロな金融動向と個別銘柄の連関
次に、ちょっとした投資話が的確。上の動画では、ポーク中山さんがPROGRITやサンリオの株を買っているという話に対して即座に「円高耐性が強い」とコメントされるのだが、おそらく多くの人は銘柄をそういう角度で見られていない。
最後のもんじゃ焼きランチシーンでも金利と野村不動産株の話が出てくるが、為替と金利と銘柄毎の株価の関係がサラサラと出てくるのは意外とできることではないように思える。他の記事にもあるように、僕はそういったところを必死で勉強中だ。
この2つをまとめると、田端信太郎さんの株さんぽの面白さは、圧倒的な知識量に裏付けられたボトムアップ系の知識と、マクロ金融動向と銘柄毎の株価連関(トップダウンのロジック理解)にあるのではないかと考えた。
おまけ:ポーク中山さんの魅力
また撮影者のポーク中山さんも魅力的だ。動画を見ているとなんとなく愚鈍な雰囲気を漂わせているのだが、見ていくと素直さ、謙虚さ、勤勉さ、を持ち合わせた人柄なことが分かってくる。見習いたいことだらけである。
株さんぽをやってみよう
僕はこのnoteを通じて②をよく実践しているけれど、街を歩いて、目に入った会社達をとことん調べるというボトムアップ系の知識収集をしてみるのがよいのではないかと思えた。
田端信太郎さんの株さんぽ的内容をnoteにできるとすごくおもしろいと考えていた一方で、あの知識量は自分にはない、と及び腰になっていたが、ビビっている暇があったら自分で歩いて自分で調べてみるのが先決な気がしてきた。
どこかで株さんぽをやってみよう。
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