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#81:どのような生活や仕事を望むか
イントロ
前回の記事の内容を続けていく。続きといっても、書籍に記載されたワークを通じて考えを深めているだけだ。
「目標達成の技術」という書籍の第二部「真の目標設定」の中にあるワークを進めて、自分が人生において何を大切にしているかということを明確化しているところにある。前回のワークで、僕は変化や面白さに富んだ人生を求める欲求があることが明確となった。その一方で、人の上に立つことや権力を持つことにはあまり欲求がないことも明確となっていた。
あなたが望んでいる生活は?
次のワークは、あなたが望んでいる生活は?というものだ。21個の「〇〇な生活」項目が並んでいて、これのうち望むものにチェックを入れ、その中で最も望むものを1つ選び丸で括るように指示がある。チェックを入れたのは次の項目だ。
☑自然のままの生活
☑健康な生活
☑他人と違った生活
☑落ち着きのある生活
☑人との交流が多い生活
☑団らんのある生活
☑他人と共感しあう生活
☑趣味に生きる生活
「他人と違った生活」と「他人と共感しあう生活」を同時に選べるあたりは僕の個性だなと思う。違っていても共感はしあえると思うので矛盾しているとは考えていない。ここから1つを選ぶとなると、より根源的な部分に目を向けることになる。「他人と違う」や「他人と共感する」、「人との交流」は純粋に自分の中で完結しないのですぐに候補から落とした。色々な要素を包括する最優先項目として、「自然のままの生活」が僕にとって最も重要なものだ。
こうやって選び取るプロセスを経てみると、「自分が自分でいられる」ということが僕にとってはすごく重要なことだと気づいた。健康を崩すことも他の色々なことに影響するので大切と感じたが、性質と状態、並べてみると「自分の性質を維持すること」をより望んでいる。
あなたはどんな仕事がしたいのか?
次は自分の職業的興味を探るワークだ。30の項目がA~Fの6つ(1つにつき5つ)に分類されていて、自分の望む仕事のスタイルにチェックを付けるようになっている。A~Fの分類と該当項目は次のようになっていた。
A. 対人接触の多い仕事(5/5)
B. 1人でコツコツやる仕事(1/5)
C. 長期安定的な仕事(0/5)
D. 変化に富んだ仕事(4/5)
E. ジックリ頭を使う仕事(3/5)
F. バリバリと行動力を生かす仕事(5/5)
非常に明確な結果が出たように思える。自分の中で仕事において重要な要素は対人接触が多いこと、変化に富んでいること、行動力を必要とすること、だ。
今の仕事に当てはめてみると、公認会計士の仕事は対人接触は多いといえるがコロナ禍と収益性改善の風潮からリモート環境が多くなったし、仕事内容を一人一人に割り当てるスタイルが多いため対人接触は多いが「一人でコツコツやる」時間も長くなるように思える。
じっくり頭を使うこともあるし、会社を取り巻く状況や会計基準は刻一刻と変化するので変化のある仕事といえる。しかし、一番自分が望んでいると思われる「対人関係」「行動量」については「ある」とは言えない。監査法人や会計事務所での現状に対する自分の中のうっすらとした不安要素が具体感を増してきた。
どんな仕事をするのが理想かと問われれば、会計士としての専門性を活かしながら人との関わりや多くの行動が要求される仕事、ということになるのだろう。
なかなか悩ましい。理想はこうだな、ということを言語化できたが、今の自分の仕事のスタイルからあまりに遠いところにあり、大きな隔たりがあるように感じる。組織に属した状態よりもフリーランス的に活動したほうが自分の満足度が高くなりそうなことが明確で、昨年ぐらいからうっすらと感じてきたことも少し確信に近づく。
人生の目的、人生のビジョン
壮大な話になってきたが、「ゴールからのアプローチによる目標設定」ということで、人生の目的と人生のビジョンを記載するワークがある。大きなテーマ設定に戸惑うが、よく考えたらここまでやってきたワークを通じて少し見えたと思う。
人生の目的は、自分らしく過ごすこと。
人生のビジョンは、友人たち(あるいは、向かう方向性の合う人々)との関わりの中で、自由に、色々な経験をしながら生きていくこと。
おー、書けた。前回のnoteにも書いた通りこういったことを絞り出すことがとても苦手だったので、絞り出せてうれしい。具体感は無いが今のところはこれで良いように思える。
まとめ
この2記事を通じて、自分の人生の目的やビジョンを探ってみた。突然大きなテーマで質問を投げられると答えに窮するが、一つの方法論に則って考えを深めてみると導き出せるという気づきがあった。
35歳にもなって自己分析、というのもあるが、人の根源的な考えも加齢と共に揺れ動いていくものなので、中長期的なスパンでの棚卸的に実施するのもありなのだろう。