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日本のノンフィクション棚
2021年10月4日(月)晴れ
90年代に「良いおっぱい、悪いおっぱい」で一世を風靡した詩人・伊藤比呂美のTwitterをある日、見つけた
大学時代を思い出し懐かしくて思わずフォロー
あるリツイートで「女の絶望」なる彼女のエッセイの存在を知り、図書館へ
日本のノンフィクションいひの棚から「女の絶望」を見つけ
他に何かないかと見回しているとド派手なショッキングピンクのカバーが目に付いた
日本のノンフィクションせし瀬戸内寂聴の棚
ピンクだった本は「ひとりでも生きられる」というエッセイだった
「女の絶望」と「ひとりでも生きられる」
この2冊だけをカウンターに出すのがどうも気まずくて(笑)
目を上げると日本のノンフィクションさこ沢木耕太郎の棚
「イルカと墜落」キャッチーなタイトルが堂々とした文字で目に飛び込んできたので思わずひっつかみ
閉館間際ホタルの光が流れる慌ただしいカウンターへと急ぐ
利用者カードを出してスキャンしてもらうがなぜかエラー
有効期限切れですよと言われはたと気付く
コロナ禍になってからもう2年近くになるけれど
それだけ長い間図書館へ来ていなかったのです
「ひとりでも生きられる」瀬戸内寂聴 読了。
愛について。世に様々な愛の本はあれど
寂聴さんの本ほど実際的でそれでいて愛に溢れているものはない
そして何よりも現代にフィットしている
驚くことに初版は1973年で46刷重ねているというのだが
去年出版社を移して再版した際のあとがきで寂聴さんは言うのです
初版から何も加筆や修正を加えていない、その必要がないと
寂聴さんの本は小説など色々読んでいますが
このエッセイは寂聴哲学の集大成と言えるほど普遍的な気がします
寂聴さんが出家する直前の話のようで
匿名で登場する女たちの話を、これは宇野千代さんかなとか
モデルを想像しながら読むのも楽しいです
あとの2冊についてはまた今度〜