紙の月(2014)
137- #紙の月(2014)
#最も美しい横領犯
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バブル経済直後の94年、平凡な主婦だった梨花が
銀行に勤めるようになり、その仕事への取組み方、
気配りのやり方から仕事が上手くいく一方、
夫は自分に無関心で関係に疲れを感じ始めていた。
そんなある日大学生光太と不倫関係となり、
その深みにはまればはまるほど、銀行員の立場を利用
して顧客から金を着服し始めるが…。
監督は#桐島部活やめるってよ #羊の木 、
先日まで公開されてた#騙し絵の牙 の#吉田大八。
原作の#角田光代 の他作品だと、
#八日目の蝉 や#愛がなんだ
なんかも映画化もされている。
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バブルがはじけた直後の
実話を基にしたストーリーで、
今じゃバーコード決済主流、
小銭を使う機会が減った人も少なくない
世の中になりましたが、
この頃はまだクレカがどこか危なっかしく
思われていた頃の話です。
メインで出てくる銀行でも、機械でなくて
まだ手で職人みたいなバンカーがお札数えてる
シーンが出てきます。
俳優陣も豪華で、主演が#宮沢りえ 。
脇を固める#池松壮亮 とは
凄い年の差のイケない感じの不倫カップル。
その他、#田辺誠一 や#大島優子
のイヤーな感じがこの監督特有の
作品のドロっとした気持ち悪さを醸し出す。
クズな人がたくさん出てくるけど、
#小林聡美 は彼女らしい心の強い女性で安心感、
少しホッとします。
意外だったのはクソそうでて、
普通にイイ人だった#石橋蓮司 w
因みに小林聡美や大島優子は
ストーリーの根幹を担う重要ポジションながら
映画オリジナルだとか!
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いやー「お金は人を狂わせる」
なんてよく言ったもんですが、
正に絵に描いたような展開。
私なんて対局にあるような仕事に就いてるんで
ピンとこないですが、
金融職ってホント怖い気がします。
こんなに目の前で大金あったら、
ちょっと使ったって後で戻しておけば良いか―
なんて思い始めて、そのまま人生転落していくのが
人の欲ってもんなのかもしれません。
女性バンカーが何億も横領して…
みたいな話は過去にいくつか実在したみたいですが、
どういったきっかけで闇落ちし、
どうやって金を横領したか、
そしてどうそのお金を使っていったか、
といった犯罪のお金の流れが人間模様の中で
可視化されてる面白い作品です。
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最後の締め方は割ときれい。
一見、王道な犯罪ドラマの流れなんで、
結末は見えてるんだけど、
そこまでの足の踏み外していく様が
割と丁寧に描かれてるので
飽きずに最後まで引き込まれます。
上手いキャスティングで原作とは異なる
独特の雰囲気をつくる吉田監督の作品が好きな方、
ドンヨリした邦画サスペンスに漬かりたい気分の方、
是非おススメの作品ですー!
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#シネクス発掘度5 / 10
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