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Drama Club

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主に海外の配信ドラマについて書いています。 日本のテレビドラマは2021年から見始めましたが、これもリアルタイムではなく配信での鑑賞です。 アップした記事に、後から書き足す可能性…
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2021年9月の記事一覧

『危険な情事』よりもっと危険 『ただ離婚してないだけ』

『危険な情事』よりもっと危険 『ただ離婚してないだけ』

エイドリアン・ライン監督『危険な情事』(1987)は主人公ダン(マイケル・ダグラス)の浮気相手アレックス(グレン・クローズ)が消えることで情事に終止符が打たれ、映画としても結末を迎えます。当時は十分怖い話だったし、今見ても、同じような状況には陥りたくないと誰もが思うでしょう。

本作も、愛人が家庭を壊しにやってくるところは同じで、愛人は事故のような形で死にますが、『危険な情事』と違って、そこからが

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ちょっとイライラしちゃうなあ…『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』

ちょっとイライラしちゃうなあ…『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』

10月から新シリーズが始まるということで、現在Tverに上がっている『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』を見てみました(現在第9話まで視聴可能)。

新シリーズができるということは、人気があるということですね。でも私はこれはちょっとイライラするところがあって、ところどころ苦しみながら見た感じです。最後まで見れば違うのかもしれませんが、納得いかない点があってこのフィクション世界をすんな

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異質を受け入れる暖かい世界 『武士スタント逢坂くん!』

異質を受け入れる暖かい世界 『武士スタント逢坂くん!』

江戸の春画師が縛られきっかけでタイムスリップ。江戸の武士が令和に慣れるの早すぎない? とかは置いておいて、とにかく、裸で縛られた逢坂くん(濱田崇裕(ジャニーズWEST))をさらっと受け入れて平然としている、宮上裕樹先生(今井隆文)とそのアシスタント緋村清人(森本慎太郎(SixTONES))、瀬戸水緒(長井短)の暖かいチームが最高でした。それぞれいいキャラでしたよね。

何を隠そう、私の80%くらい

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『准教授・高槻彰良の推察 Season 1』の最終回、高槻先生と深町君が手を繋ぎました。青い光の中、手を繋いで走って逃げる二人、そのまま倒れた状態から目覚める二人、良かった。神話を引いてきて死者たちを封じた高槻先生、ほんわか優しいけど頼れる兄貴でしたね(兄貴、って似合わないけど)

ブラザー以上BL未満、って記事書いたけど、『うきわ』の副題「友達以上、不倫未満」をパクってるみたい?同じこと言いたかった? いや、なんかちょっと違うんですよね。やっぱり同性のせいかしら? うーん…それはどうかわからないけど、なんかもうちょっと踏み込んでる感じなんですよ。難しいな。

仕事とはなにか 『働かざる者たち』

仕事とはなにか 『働かざる者たち』

現在Tverに第3話まで上がっている『働かざる者たち』(2020)を見てみました。
社内で仕事をしない“働かざる者たち”を通して、仕事とはなにか、働くとは何かを問う、意外と真面目なコメディですね。

老舗新聞社のシステム部に所属し、仕事はそこそこに副業のウェブ漫画に精を出す自分も働かざる者の仲間だと自覚している橋田一を演じる濱田岳さんがいい味を出しています。

働かない人たちがなぜ働かないのか、そ

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ブラザー以上BL未満 『准教授・高槻彰良の推察 Season 1』

ブラザー以上BL未満 『准教授・高槻彰良の推察 Season 1』

2021年8月から始まった『准教授・高槻彰良の推察 Season1』、なんとなく見ちゃってます。

公式サイトはこちら。

最初からSeason 1と謳っている通り、Season 2の放送もすでに決まっているんですね。wowowで10月10日からだそうです。wowowでしか見られないなら、2は見られないなあ。

澤村御影氏の人気小説が原作ということです(シリーズ6巻プラス番外編が既刊、コミカライズ

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Tverに『私たちはどうかしている』が上がって来ました

Tverに『私たちはどうかしている』が上がって来ました

ドラマを見ていなかった私が、日本のドラマを見るきっかけになった作品『私たちはどうかしている』(2020)。これを見るまで横浜流星さんすら知りませんでした。

公式サイトはこちら。

公式サイトのトップ画像、何度見ても素晴らしいです。
主演のお二人、浜辺美波さんと横浜流星さんの美しさ全開、加えて和菓子の美しさ。ちゃんとビジュアルを作り込んでいるところがいいですね。

漫画原作のドラマ化ですが、古典的

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マガジン「不倫のすべて」

マガジン「不倫のすべて」

「不倫のすべて」というマガジンを作りました。

不倫が登場する映画やドラマを集めて行きます。必ずしもテーマの中心が不倫でないものも含みます。

古今東西、不倫を題材にした映像作品は相当数存在します。そして現在進行形で増えて行ってます。なぜでしょうか。一体そこに何があるのでしょうか。

マガジンタイトルに“すべて”と入れたのは、すべてを網羅しようというよりも(それは無理です)、様々な角度からこのテー

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Tverに『最高の離婚』上がって来ました

Tverに『最高の離婚』上がって来ました

先に韓国のリメイク版を見てから日本のオリジナルがあると知り、FODの無料お試しを利用して見た『最高の離婚』(2013年)。秋ドラマシーズンが本格的に始まる前の端境期の今、Tverに上がって来ています。

本作についてはこちらに書いていますので、ご興味あれば。

本作の主人公、濱崎光生(永山瑛太)は、『カルテット』(2017年)の家森 諭高(高橋一生)や、『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)の

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初めてのNHKドラマ 『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』

初めてのNHKドラマ 『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』

初めての、っていうのは私の個人的な話で、NHKのドラマを見るのが初めてなんです。長いこと生きてるのに。数々の朝ドラ、大河、どれも見たことありません。

日本の最新ドラマはTverで見ているので、NHKの作品はないため見たことがありませんでした。NHKはNHKで見逃し配信があると知り、少し前に利用登録していたものの、見るには至らず、今回初めて見てみました。(テレビで見りゃいいのに)

番組情報は公式

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第1回だけ見て、その後見ていなかった『ボクの殺意が恋をした』を見てみたのですが、テーマ曲(?)が韓国ドラマ『無法弁護士』(2018)とそっくりでびっくり。『無法弁護士』を後から見て、なんか聞いたことあると思ったのはこれだったのか。いいのかなこれ。

うわきのアナグラム ー タイトルが絶妙の『うきわー友達以上、不倫未満ー』

うわきのアナグラム ー タイトルが絶妙の『うきわー友達以上、不倫未満ー』

現在第5話まで放映済みのドラマ、『うきわー友達以上、不倫未満ー』、不倫ものは無条件で見ることにしていますが、これは義務でなく見続けています。漫画原作ということですが原作は読んでいません。

あらすじ等は公式サイトでどうぞ。

まずタイトルがいいですよね。このタイトルで、原作者が不倫という現象のどの側面を描こうとしているのかがわかります。「うきわ」は「浮気」のアナグラムでもあって、なおかつ主人公・中

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ヴィンチェンツォより前にいたアウトロー弁護士『無法弁護士〜最高のパートナー〜』

ヴィンチェンツォより前にいたアウトロー弁護士『無法弁護士〜最高のパートナー〜』

2018年・韓国
演出:キム・ジンミン
脚本:ユン・ヒョンホ
出演:イ・ジュンギ、ソ・イェジ、イ・ヘヨン、チェ・ミンス

アウトロー弁護士といえば今年2021年に放送&配信された、ソン・ジュンギ主演の『ヴィンチェンツォ 』を思い浮かべる人も多いと思います。ヴィンチェンツォ はイタリアマフィアの顧問弁護士(コンシリエーレ)でした。

それを遡ること3年、かなり似た設定の作品があったんですね。
それが

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