とある日、アレッサンドロより転送されてきた文章。
すっごく長い。
どうしたと思って読んでみると、息が伝わってきてめっちゃ面白い。
誰からのと聞いてみると、「Giampy(ジャンピー)」と。
本名Giampietro(ジャンピエトロ)、アレッサンドロの父である。
穏やかな見た目に反して燃える魂の持ち主。
この彼、18歳から今まで生涯の大半を北イタリアのリミニで過ごしてきたが、元々は南イタリア、プーリア州の出身。
その彼が、南イタリアの結婚式を熱く語る。
ご賞味ください。(日本語訳は後に続きます)
こちらを日本語に直してみます。
所々プーリア方言が入ってて、これがまた気迫たっぷりなので、この日本語訳を各々、九州弁に変換して読んでみてください。
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北イタリアの結婚式: 教会に行って、式が終わったらすぐにレストランへ。せいぜい60人くらいで、前菜、メイン、デザートを食べて、午後5時には結婚式はお開き。みんなそれぞれ家に帰る。
南イタリアの結婚式: 朝6時に起床。女性たちは300ユーロを入れた封筒と、3足の靴をバッグに入れて準備(靴はテーブルに座ったら脱ぐのが定番)。教会に行くと150人。「まぁ!ミケーレの息子、でっかくなったわね!」「元気?」「フランキーノも結婚したんだって?」「このお嫁さん、どんな人なんだろう?」なんて話しながら、式が終わると、みんな両手いっぱいに4kgのコンフェッティ(アーモンドドラジェ)を持って、まるで戦争のごとく投げ合う。次にみんな車に乗り込み、クラクションを鳴らしながら、ワールドカップで優勝したかのようにレストランへ向かう。レストランに着くと、そこには既に教会に行かず、7杯のカンパリと4杯のスプマンテでアペリティーボ(食前酒)していた250人が待っている。合計400人が座ると、さぁ宴会開始!前菜が3種類、プリモが2種類、セコンドが2種類、シャーベットと揚げ物の盛り合わせがどっさり。料理と料理の間にはみんなで激しく踊り出す。普通なら男女で踊るところ、南イタリアでは女性同士が踊る。なぜなら、夫たちはテーブルで「今年はトマトソースどれくらい作った?」「今年のオリーブオイルの出来はどう?」なんて話しながら、ウェイターに「おい!このボトル穴空いてたぞ!交換しろ!」なんて文句を言っているから。で、夜のビュッフェに突入(60%くらいは食べきれない)。また踊って、深夜12時にもう一回プリモが出る。夜1時頃になると、新旦那が立ち上がって「もう帰ろう、疲れたわ」って言う。そして次は年配のおばさんたちの出番。「ウェイターさん、3〜4皿くらい包んでくれる?犬と猫に持って帰るから」(実は次の日彼女たちが食べる)。家に帰ると、ネクタイもジャケットもなくて、シャツにはトマトソースのシミが3つ、ワインのシミが5つ…。で、新妻さんがキッチンに行くと、新旦那が夜中2時にまだ余った料理を食べてる。「え、まだ食べてんの?」って聞くと、「なんだよ、今日何か食べたっけ?」って返事。😂
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一言物申したい!
アレッサンドロのお父さん、物理学者なのに文才ありすぎ!!!
というわけで、私たち、プーリアでも結婚式を挙げることになりそうです。
ガストロノミーツアーでもお世話になった、私の6年来の友人、エリザベッタのアグリツーリズモで挙げられたら素敵だなぁ、と夢を膨らませています。
ちなみに、義父はこんな感じ、右から2番目。
そんなジャンピーが結婚した当時。マンマから送られてきた。
マフィア!?
私の84歳のおばあちゃんは「あら、カッコよいわ〜」ってじっと見てました。
確かに、THE南イタリアのイケメンですね。人は歳をとりますね。
そんな彼らの結婚式。
美しい!
失礼、話が逸れました。では、また、チャオ!