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イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里、マンスリーレポートVol.6(2022年6月):マテーラ、フェラーラ、ジノーザ
皆様、チャオです!
いよいよ夏の足音が高まっておりますが、お元気にしていらっしゃいますか?
私も、イタリアに来て、はや半年が経とうとしております。
さて、今月は、南イタリアのバジリカータ州マテーラを訪ね、マテーラで生まれ育った Antonella Passioneに料理を習いに行ってまいりました。
洞窟住居郡が並ぶ異色の町、マテーラ
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イタリア半島の南、ブーツのヒールの付け根に位置するマテーラは、007の最新作「No time to die」のロケ地でもおなじみ、2019年のヨーロッパ文化首都でもあります。
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町に入ると、旧市街の異色の景色に驚きます。
丘の斜面に所狭しと、洞窟を利用した住居が並ぶのです。
マテーラは、8世紀から13世紀に、イスラム勢力の迫害を逃れたキリスト教徒たちが移り住み、洞窟内に130余りの教会や住居を作って生活していました。
15世紀に地中海貿易によって一時は繁栄するも、その後交易の衰退とともに町も衰退してしまいます。
戦後、貧困による衛生状態の悪化を見かねた政府が介入し、街を刷新しました。
その間にも、人々は洞窟住居で生活し、料理を作り、家族で食べて来たのです。
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そんなマテーラの料理とは?
農民が自ら耕す田畑の作物と野草と僅かな家畜を食材に、狭い洞窟の限られた空間で、家族を養うために作って来た料理。
クッチーナ・ポーヴェラ(庶民料理)の真髄を感じました。
マテーラの郷土料理の迫力
それでは、そんなマテーラの土地で、マンマに教えてもらった料理をご紹介。
マテーラ風ポルペッテ
肉を使わない肉団子!
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硬くなったマテーラパンを団子にして、トマトソースで煮込みます。
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これが、驚くほど美味しい。
ふわっと柔らかく、上品にチーズとイタリアンパセリが香る、優しい味。
あぁ、イタリア料理はなんて奥深いんだろう。と思う家庭料理です。
ズッキーニのオーブン焼き
旬のズッキーニに詰めものをしたオーブン焼き。
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旬のズッキーニが、柔らかくて甘い。
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これがまた優しくてホッとする味。本当に美味しい。
マテーラにて、クッチーナ・ポーヴェラ(庶民料理)の奥深さ、ユニークさに、改めて虜になりました。
それは、その土地で手に入る食材と、歴史が織りなす条件と、代々家庭で受け継がれてきた伝統が生み出す自然の産物だからです。
でも、根底には「美味しい」がある。
本当に美味しいのです。
その「美味しい」が、過去と今を結ぶのだと思った次第です。
(番外編①)フェラーラ
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「16世紀フェラーラ・ルネサンスにおける、文化交流がもたらす食のイノベーションの考察〜カボチャのカペラッチのケーススタディ〜」
というテーマで、現在、論文を書いています。
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実際に行き、カボチャのカペラッチを食べ、16世紀の天才料理人が活躍していたお城のキッチンなど見てきました。
面白いので、論文の内容はまたどこかの機会に。
(番外編②)プーリアの夏のはじまり
プーリア州のマンマの家に帰ってきました。
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夏になっていました。海の料理が並びます。
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こちらのプーリア風クロダイのオーブン焼きは、来月の「マンマの台所」のレシピ配信にてお届けします。
「イタリア20州、マンマを訪ねて3000里」、マンスリーサポーター募集中!
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サポーターはオンラインコミュニティ「マンマの台所」にご招待。
非公開グループにて、リアルタイムで旅を楽しみながら、教えてもらった料理やコツを仲間と一緒に学べます。
毎月1日は「マンマ直伝レシピ」配信。シンプルで本当に美味しいイタリア家庭料理をお作り頂けます。
是非こちらのリンクより応援頂けたら嬉しいです。宜しくお願い致します🙏💓
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