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カギ括弧へのこだわり
〔2023年4月1日から、ボクの発言に使用される記号が「」から〔〕に変更されました〕
そうだねぇ。
〔なぜですか?〕
〈あ、それ私も気になってた〉
では今回はそのお話を。
ついでに可読性と僕の文体のこだわりについて語ろう。
本文:僕。地の文。
〔〕:精霊さん。袖括弧。
〈〉:妖精ちゃん。楔形括弧。
「」から変更した理由はシンプル。
「」を自由に使えるようにしたかったから。
〈どういうこと?〉
普通の文章で、「」が使われるのはどんなとき?
〔会話文を表現したり、何かを引用するときにも使われます〕
そうだね。
でも、今までは精霊さんの発言に「」を使っていたから、それ以外の部分に「」を使うとややこしくなる。
〔ボクの発言なのか、引用なのか、紛らわしくなります〕
だから、今までは、「」の代わりに『』を使っていた。
でもでもそれだとまたまた弊害が出る。
〔本来の用途である、作品名や固有名詞を示すときの『』との差異が生まれないからでしょうか〕
その通り。
……でもまあ、今までは仕方なく、引用も作品名も全部『』を使ってきたんだけど。
〈それが気になっちゃった?〉
そうなんだよね。
なんか、用例外の使い方をしちゃってるような気がして…。
〔だから、「」を気兼ねなく使えるようにするために、ボクの発言は〔〕で表現することにしたのですか〕
そういうこと。
〈だけど、用例外の使い方が気になるなら、〈〉も〔〕も、会話文としては使われなさそうだし、用例外にならないの?〉
実は、〈〉は会話文として使われる用例がある。
〈そうなの?〉
これは、記号の辞書で調べたから、わりと信憑性があると思う。
〈記号の辞書ぉ?〉
〔これですね〕
〈なんか……すごそうな本ね〉
これ結構面白いんだ。どんな記号でも載ってる。ダブルタガーとか。
で、この本の〈〉――山括弧や三角括弧、楔形括弧などと呼ばれるこの記号の用例2で、「会話・引用に使われる」って書いてある。
〈それで私は〈〉になったと。……〔〕もそうなの?〉
それが実は微妙で……〔〕――亀甲や袖括弧などと呼ばれるこの記号は、会話に使われるとはっきり書かいてあるわけじゃない。
〔ですが、用例4に「「」や『』に準じ、引用符として使われる」と書いてあります〕
そう。それを曲解……いや、柔軟な解釈をして、「」の代わりに使ってもいいかなって。
〈それは気にならないの?〉
「」を解放して自由に使えるようにする方が重要だったし……ほら、言葉って変化していくものだから。記号もそうだよ。
もしかしたら、僕らが有名になって、〔〕の新しい用例として辞書に載るかもしれないって夢を見ていようよ。
〈また壮大な夢ね〉
〔でも面白そうです〕
〈そういえば、そもそも、なんでこんな風に記号を使い分けているの? 小説とかだと、登場人物みんな「」なのに〉
可読性と文体的な面白さの僕なりのバランスを取った結果だよ。
とりあえず、全員違う記号を使っていれば、違うキャラが話しているんだなってわかるでしょ?
〈君は記号がないじゃない〉
「記号がない」って記号があるよ。
〔たしかに、ボクたちとは差異が生まれてますね〕
〈そうだけど……なんで地の文なの? 他の記号を使ってもいいんじゃないの? 【】とか[]とか〉
僕は主人公だから(?)
〈うーん……わかるようなわからないような…〉
〔ですが、差異を生むというなら、発言の文頭に名前やキャラを示す文字を置くという方法もあったと思うのですが。ボクたちが昔していたように〕
〈え、なにそれ私知らない〉
妖精ちゃんと出会う前の話だからねぇ。あのときはTwitterでやってたっけ。
〔はい〕
あれも考えたけど、noteって長文になるでしょ?
いちいち文頭に同じ文字を置くと、全体の見た目がくどくなるんだよね…。
〔『嫌われる勇気』では全ての文頭に「青年」とか書いてありましたが〕
あれはフォントも変えてるから、いい感じに馴染んでる。しかも二行目以降のマージンも綺麗。でもnoteではそれはできない。
ちょっと試してみれば分かる。可読性が著しく下がる。
〈だから括弧を使う、と〉
そう。普通の小説のように。
そして、その上で、普通の小説のようにならないために、ちょっと特殊な括弧を使う。
これが文体的な面白さの追求。
可読性を担保しつつ、ちゃんと良さげな記号を辞書で調べて、ちょっと不思議な雰囲気を持たせる文体を模索して、この形に落ち着いた。
〔満足そうですね〕
まあね。
なんか消去法で〈〉と〔〕にしようって決まったようなものだけど、なんとなく、フィットしてる感じがするし。
ただ、可読性という点でもうちょっとなにか改善できる気がしないでもない。
〈どんなところが?〉
それはわからない。わかってたら改善してる。
〈それもそっか〉
でも、わからないなりに、もっと良い書き方があるんじゃないかって、漠然と思ってる。
そういう改善を、今後も重ねていきたい。
今回語った「」から〔〕への変更のような改善をね。
今回はこのぐらいで。
ここ最近、更新が夜遅くなることが多くてごめんなさい。
〔まあいろいろありましたからね〕
〈それでも更新を続けられてえらい〉
そうかなぁ…。
〔そうです〕
〈そうよ〉
そっかぁ…えへへ。
ただ、そのいろいろも落ち着いたので、今後はまた18時とか19時ぐらいにつぶやきやテキストの更新を目指していきます。
〔一番見てもらえる可能性が高い時間帯ですから〕
そうそう。ちょっとしたこだわり。
それでは、次回の記事で。
〔またお会いしましょう〕
〈ばいばい!!〉
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